好きはきっと最高級

好きなことの話をざっくばらんにします。

犬王見届けようぜ!

映画の予告編でどこまで何をだすか、問題については常に付き纏う問題だと思う。その作品のコア層に響くようにしたり、概要をわかりやすく伝えたり。情報を出しすぎると、結論が読めてしまうとひかれてしまったり、逆に出さなすぎると何が見れるかわからないと広まらなかったり。映画をみるきっかけとして、もちろんTV広告や街頭広告もあるだろうが、結局映画好きは、映画の幕間で予告を見て、それが見に行くきっかけになるのだろうと思う。それを思うと予告編がいかに見にきて欲しい人を捕まえられるか、それが予告編の意味合いだと思う。


それで言うと『犬王』は、最終的に見るべき層に行き渡ったんだろうが、予告の段階でとても行き渡っていたとは思えない!口コミ頼りも甚だしいな…と思っていた。(後々、それが監督の意向だったりしたんだろうな、と思う部分もあり、単純に見せたい人に見せるのも公式さん苦労されてるんだね、と思う)

予告ではフェス要素と歴史的要素が強く、アニメ平家物語を引き継ぐような歴史がわかる作品であり、ライブはその中の要素なのかな?と言った風貌だ。でも、実際今劇場で繰り返し見ている層は二つだと思う。音楽・フェス的要素が好きな層と、犬王・友魚の"なかま"だけでは言い表せない関係がツボっている層、だ。

私は特に後者にもっとアプローチすれば、もっとオタクは最初からこの映画を見ることに注力したのに…!と思ったりする。


まず、音楽・フェス的要素が好きな層、について。初めから、ミュージカルアニメと銘打っているが、実際多分(明確に測ってないが)上映時間97分中60分程度は音楽パートだ。ほぼ音楽。しかも、大友良英の音楽と、主人公の声も務めるアヴちゃんの書き下ろした歌詞によって構成されている。音楽とイラストが合うのは勿論なのだが、歌う人が歌詞を書いているので自分の得意分野(歌回しとか)に引き込んで、曲が作られているので、余計に曲の良さが際立つのだ。もちろん内容は監督と相談したとアヴちゃん自身も言っていたが、昔から歌詞を書いていて、アヴちゃん自身の独特の節回しが完璧にマッチしているのが素晴らしいと思う。加えて、森山さんの歌捌きもすごい。(オーコメですごく監督が力弁しているので是非聴いて欲しいのだが、)琵琶法師としての語りから歌に流れるように変わりゆき、ロックに受け継がれゆく様の声の使い分けというか、なめらかさがすごい。犬王はすごく好き嫌いが出る作品だとは思うが、受け止められないポイントとして、歴史もの和のはずなのに、ロックミュージックじゃん、と言う点がある。たしかに気にしてしまったらそうなんだよね、としか言いようがないが、集中しているとその隔たりを忘れるくらい、森山さんの堂々っぷりだ。二人の歌唱力も勿論だけれど、湯浅監督独特のなさそうで有る、有りそうでない、世界観ってミュージカルに合うんだな、としみじみ思った。私は森見登美彦の大ファンだけれど、森見登美彦のSF(すこし不思議)が大好きだ。多分絶対ないけど、実は私の知らないだけでそこにあるかもと言う距離感。それを再現するのに、ただ再現しても日常だし、微妙な距離感でファンタジーに映像化してくれた、湯浅監督作品たち、夜は短し歩けよ乙女、四畳半神話体系が大好きだ。今回も、異形の人間、呪い、幽霊(魂?)といったファンタジー要素はあるものの、舞台セットがもしかしたらこの時代にできたかも?という現実味を帯びていたり、まるで現代のライブDVDかと言わんばかりのカット割だったり、この微妙な現実と夢の境い目の映像がこんなに、ミュージカルと合うのかー!と言うのが一つ感動だった。これは個人的に好きなシーンの羅列だが、腕塚の腕を切られるシーンで犬王がのけぞり、犬王の上をいく刃物(?)からの目線で面がアップになるシーンなんて、胸熱ものだなと毎度そのシーンで鳥肌が立つ。私はただただミーハーにライブ好きだが、ライブ好きなら一度はこのカットで推しが歌う姿が見てみたい、そう言うカットがアニメだからこそ再現されている部分もあり震える。映画だけれど、オンザライブ、その感覚を覚えるからこそ、一度見た人はもう一度"劇場"という環境で見たくて、だからこそ四周目の今も劇場に足を運ぶ人が増えつつある作品なのかなと思う。


次に、犬王・友魚の"なかま"だけでは言い表せない関係がツボっている層、である。決して、腐ってるとは、言わないが。こう言う付かず離れずの距離感というものは、オタクにとってたまらなくないか?

多分、その象徴となるのが野木亜紀子さんの脚本だと思う。私が野木脚本作品で好きなものといえばMIU404があるが、これもバディの付かず離れずの絆が描かれていたものだと思う。信頼とかそんな薄い言葉では語れない、縁なんてものでもない、一生切れることはないけど密着しているわけではない、そんな何とも言えない距離感を台詞だけで描くのにすごく長けた方だと思う。犬王では監督や野木さんのインタビューが豊富に出ているので、それを読む限り相当そのバディ感をだす会話というのは削ぎ落とされたんだろうなと思う部分もある。その一方で、削ぎ落とされたとしても二人の関係性を示す情報量は多く、なんなら削ぎ落とされた余白は私たちを掻き立てていると思う。笑笑

異形の姿で生まれたが、比叡座の舞台にその名を轟かさんとした犬王と、犬王に魅せられ犬王の歌を広めようとした友魚、その二人のバディものとしてのこの映画の見方をより多くの人にして欲しい。(あわよくば二次創作もたくさんして欲しい)これは、半分Twitterの感想からの受け売りではあるのだが、この二人のパッと見と、映画を見た後の二人の"ギャップ"が大きいのが、オタクによりささるポイントになっていると思う。犬王は人間とはとても思えぬ醜い姿でいかにも現実離れしており、それに対して友魚は自分で歩き琵琶法師に弟子入りしともすればある意味真っ当に生きている人間、と見える。が、実際は、犬王は京都という都で生まれ、一流の能の一族で育ち、芸術への目が耳が肥えている上に、長い迫害の中である程度自分という存在を受け止めその中で自分の"使い方"やどのようにすれば相手にどう思われるか、そう言ったある意味の人付き合いに機敏なのだ。道化を演じているだけで、中身はとても成熟した存在。一方で友魚は、父と自らの目を理不尽に失い、その思いをどこか消化できず、犬王という厳しい状況下でも輝く存在に憧れというより、尊敬に近い感情を抱き、その生き様を伝えることに使命感を覚える、どこかアダルトチルドレンみも少し感じる、人らしい人、なのだ。見た目と中身のギャップ、映画の中でそれが描かれていくことで、少しずつ登場人物の角度があがり、のめり込まれる。この二人が最終的にどんな決断をするのか、それを見届けた時の胸の苦しみたるや、である。

余談だが、第二弾来場者特典として展開された、野木さん曰く"公式の二次創作本"であるところの、野木亜紀子書き下ろし幕間冊子、では二人の距離感がより細かく描かれている。たかが10P、しかもセリフのみの情報量としては薄いのに、こんなに一言一言に二人の成り立ちや思いが見えるか…!と震える。野木さんのことが好きです、と思わず告白しちゃいそうな一作だ。公式さん、円盤に絶対これ入れてね、と思う。今からハマった人これ読めないの可哀想だな…と。


最近、pixivの投稿数も増えて、犬王という作品の魅力に取り憑かれている人が増えていることを感じる。それが必ずイコールになるとは思っていないが、二次創作がたくさん出る作品は、すごくファンに愛されている作品だし、ヒットのポテンシャルを持っている作品だと思う。四週目にして上映回数は減っているけれど、たぶんねちっこく劇場に通う人が後を立たない作品だと思うので、沢山のひとが犬王の魅力に気づいて……欲しい。


私はとりあえず、応援上映行きたいです。

2021年エンタメ20!

2021年もお疲れ様でした。

今年もエンタメを糧として自分を蒸してきましたが、自分が何で熱せられていたのかすぐ忘れてしまう気がします。歳を重ねて、辛いことや腹がたったことをすぐ忘れられるようになったことは嬉しいのですが、そういう良いものも忘れてしまうのは本末転倒なので、今年楽しかったエンタメ20を残します。


20.ピクミンブルーム 

https://pikminbloom.com/ja/

私、楽しければなんでも手を出してる方なんですが、ゲームとスポーツ観戦はいかんせん手薄でして。ゲームは飽き性で続かないというのが主な理由ですが、これは程よく放置していいし、歩けば褒められてる気がして気長な気持ちで癒されつつ続けられてます。


19.生活こんきゅーダメディネロ/上坂すみれ

https://youtu.be/c5ow2zJh0gI

ヒャダイン(前山田健一)書き下ろしなんですが、あー電波ソング電波ソングとこんなに相性がいい声優はおらんのよ!(ミルクボーイ)と思うほどに良い仕上がり。上坂すみれが大好きなのはその造形美と知性からですが、音楽面でその存在を作り上げてるプロデュース面の皆様がとっても優秀でめちゃくちゃ信頼してます。


18.猫物語白Audible  

https://www.audible.co.jp/pd/猫物語%E3%80%80白-オーディオブック/B08VSJRHTS

沢城みゆきという天才を堪能したい方へ。

羽川翼cv沢城みゆきが聞けるんですが、かわいさ120%で、自分を見失いそうになりました…。声色が全く変わるわけではないんだけれど、そのキャラがそのキャラとして生きている声みたいなものが聞こえてくるんですよね。Audibleで聞き直して、物語の世界を再履修するの楽しいです。


17.大丈夫倶楽部

https://manga-5.com/series/13

大丈夫になる為のクラブ!私も入りたい!

日々心がだいじょばない社会人になってしまった私の心の支え…

こう言う作品をアニメ化してくれないだろうかぁ。


16.ファルコン&ウィンターソルジャー

https://disneyplus.disney.co.jp/program/the-falcon-and-the-winter-soldier.html

キャプテンアメリカのファンの私としては、その先を見るのが怖くて怖くて。エンドゲームで渡された、あの盾が世界にとってどうなってしまうのかすごく怖かったんだけれど、二人が決意していく様を丁寧に描いてくださって、安心しました。


15.ワンダーエッグプライオリティ

ちょっと90年代っぽい色遣いが残って見始めたら、、、。まどマギを思い出させるような、絵面と内容の裏切り。ストーリーの重さもグッときたのだけれど、自分の中でパッケージの版権絵今年の最優秀賞です。こう言う時世の流行を取り入れられるのすごい。

https://wonder-egg-priority.com/bddvd/


14. チェンソーマンティザー映像

https://youtu.be/q15CRdE5Bv0

ティザー映像でこんなに震えたの初めて!音の背筋にゾワゾワする感じも含めて、劇場で見たいですねもはや。呪術の映画のクオリティがめちゃくちゃ良かったこともあり、期待値がただただ上がっています。


13. 劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライト

https://cinema.revuestarlight.com

映画は、体験だ。レヴュースタァライトでしか浴びられないマイナスイオンがある、、、。楽曲の強さも引き続き、ファンの思考をはるかに跳ね返すような絵ばかりでした。あー摂取したい!!!


12.おそ松さん

https://osomatsusan.com

もう6期までやろうよ。笑

1期は何が起こるかわからなさに爆笑するばかり、2期はこれが食べたかったわ、3期は一周回って肩の力が抜けて面白ければそれでよし!なおそ松さんが帰ってきて大好きでした!!

キラキラファントムストリーム、トトデレラ、チョロ蚊、伝説が今始まる…!と言う瞬間をまだまだ作れますね、制作チーム!よろしくお願いします!


11. スーパーニンテンドーワールド(USJ)のマリオカート

https://www.usj.co.jp/web/ja/jp/areas/super-nintendo-world

ここ数年乗ったアトラクションの中で、一番革新的でした!!!アトラクションの楽しみ方の説明で皆がどよめくあの瞬間から楽しい。笑

すごい限られたスペースで作られたゾーンではあるんだけれど、作品への愛をしっかり感じられてそれがきちんとお金になっているの皆んな幸せで良いなと。


10. ダブル

https://viewer.heros-web.com/episode/10834108156642488617

去年から好きではあるんだけれど、友仁への想いが溢れたのが今年だったので…。

人の感情の生々しくて、触るとゾッとする部分を丁寧に描いている、そんなところが好きで吐き気がします。どうか皆が幸せに生きていける筋道を下さい。


9. オッドタクシー

https://oddtaxi.jp

オリジナル作品でこんなに震えたの久しぶりでした!この世にはまだまだ面白いものがありすぎる!

原作がセトウツミの先生で笑いのツボは合いまくり、芸人を声優に起用したテンポの良い漫才じみた会話、憎めないキャラデザ、どれをとっても100点!


8. 来世ではちゃんとします2

https://www.tv-tokyo.co.jp/raisechan2/

大好きなんですよ〜!みんな違ってみんないい!小関裕太さんは顔がいい!内田理央さんの顔が好き!!!

身近にいたらなかなか辛いメンツではあるんだけれど、みんなこう言う考え自体は理解できる〜みたいなラインを攻めてくるところが好きです。


7. blanc ドラマCD版

https://c-house.shop-pro.jp/?pid=158052662

これは、どこにでも落ちている恋の物語なんです。

不安になる要素も、人を愛おしいと思う要素も、生きるのが苦しくなってしまう要素も、本当にその辺に落ちている身近なもので、すぐそこに彼らがいるんじゃないかという恋への解像度が好きです。二人に幸あれ。


6. 劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!! 

https://macross.jp/specialB/deltamovie2/

な、泣けたーーー!!!

このタイトルを…!見て!白熱の音楽ライブが見れるんだ!と思ってみたら、どシリアスで度肝をぬかれました。そういうのは、パンフのネタバレがあります、みたいな感じで書いといてほしい。しんぞうがもたんかった。

色んな作品が、あの作品のパクリじゃないか?とか散々言われることもある中で、新しいものをまた見れて嬉しかったです。


5. つづ井さんお渡し会

https://crea.bunshun.jp/list/comic-essay/author/つづ井

もちろん初めてお会いしたんですが、初めてとは思えないほど仲良くお話しさせて頂いて(烏滸がましい)、オタクって共通言語なんだ、オタクでよかったなぁ〜と思えました。どうか健康で。私もつづ井さんのようなクリエイティブオタクでこれからもいたいです!


4.死物語 

https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000354347

もうかれこれ物語シリーズというコンテンツを7年推していますが、この作品でひょんな理由から、推しの羽川さんが年下と知りました。笑笑

西尾せんせーの筆の速さに驚愕させられっぱなしの一作ですわ。

かれこれ原作小説を読み続け、次回作の告知がないのは久しぶりです。これで!終わりとかやめて!羽川さんを幸せにしてから終わらせて下さい!


3. 3月のライオン16巻

https://3lion.younganimal.com

読み終わった後、1巻を読んで、また泣けました。前にブログでも言ったけれど、人生というのは思ってもいない瞬間に思ってもいない方向から救われることがある、まさにこれがこの物語のテーマだと思うんです。死にたい、人生終わりにしてしまいたいそんな瞬間はいくらでもあるけれど、その救いが訪れるのは本当に唐突なんですよね。零くんが、確実に、零くんの生きやすく伸び伸びとした世界に踏み出しているのが愛おしい。ハーーーーッこれからもお前らお幸せにな!(まだ結婚してない)


2. ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”

https://recordofmemories.jp

私の中でやっと嵐が清算された瞬間でした…。友達とライブに行ったこと、受験期に泣きながら聞いたあの曲、初めて自分のお金で買ったCD、思い出しか詰まっていなかったんですね、嵐に。Hapinessの"思い出の後先を考えると寂しすぎるね〜"以下にこんなに支えられると思いませんでした。アイドルが増えたからこそ、卒業とか活動休止とかそんなワードをしょっちゅう聞く世の中で、ただの他人の自分がどうやってそれに向き合うか、それは結局浸って浸って清算するしかないんだなと思った瞬間でした。


1.神谷浩史3rdソロライブ SunnyBox

https://kiramune.jp/live/hiroshikamiya2021/

この劇重感情を超えるものはないんですよーーー!もうこのブログでも語り尽くしたので、(詳しくは→https://konohanalalala.hatenadiary.com/entry/2021/08/22/001122)これ以上語ることもないのですが、とにかく、推していてよかった!あなたを好きでよかった!と心から言える時間でした。今年も、生きる糧を沢山くれてありがとう。



ついつい、同じカテゴリーの中でばかり生きているので、新しい世界を発見出来るように来年はよりアンテナを高く掲げて生きてゆきたい…

また2022年も楽しいものにたくさん出会えますように!

SunnyBox 大阪公演ネタバレしかない☆神谷浩史の成長が止まらない

普段はネタバレに気を使い、全公演終わってから感想をまとめる派なのだけれど、ありがたいことに公演が長く、次回の公演までに神谷さんの成長を感じられるだろうと思う、思わされる公演だったので、感想をまとめます。


以下、SunnyBox大阪公演のネタバレしかありません‼︎‼︎


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感想と言われて一言目にこれはどうかと思いつつ、でも今回の一番の主題だから叫びたい。


神谷浩史の成長が止まらない。


私は残念ながら、おおよそ10年前の、神谷さんが初めて立った、歌うステージを見ていない。

ファンになったのはこの6年ほどの事で、私が追える範囲の神谷さんを追っている。その上でも、ファンの間で共有している神谷さんの変化についてまず話したい。


10年前からファンの間で言われているのは、『歌がべらぼうに上手い』人ではないと言う事。ここ最近の声優は、キャラソンから個人の活動まで、歌というものが仕事について回る。だからか、歌手顔負けの歌唱力をもった声優が多々いる。でも、神谷さんはそういう歌唱力の持ち主では、正直、ない。

そして、ファンの間でも知られているのは、『求めてくださる方がいるなら歌います』『上手くはないけれど、心を込めて』の姿勢である。しかし、その姿勢に関してはここ数年で少しずつ変化していることは知っている。この姿勢自体は変わることなく根底に有るのだが、自分自自身の挑戦の幅が広がったというのだろうか。様々な媒体で、少しずつ歌に関しても、自分の意見を投影し、伝えたい事やテーマといった主軸を作り活動するようになってきた。神谷さんの自己プロデュース能力の高さは日頃から思うところあり、それを歌活動に変えても光るものがあった。ちょっとした言葉の選び方、自分らしいテーマ作りは確かにファンに刺さるものであり、神谷さん自身がその領域に踏み込んだことで、確実に歌活動が包括して良いものになってきたのだ。

この変化も、10年の中では大きなものだったのだ。言い方を選ばずに言えば、乗り気でなかった歌の活動に、新たに魅力や声を使った活動の扉を開いた実感を得て、進化したのだ。


以上のことから、個人的には、神谷浩史さんのソロライブに期待することは、大好きな神谷浩史さんのお声が聞ける・姿が見れること、及びそのやりたいことが反映された舞台性、である。

もちろん歌も音楽も大好きだし、聞けることに喜びは感じているんだけれど、その歌を通してどんな表現を神谷さんがするのかという舞台性に重きを置いている自分がいた。


そんな自分をタコ殴りにし、

ライブを届けにきた!と言われたのが、今回のSunnyBoxだったのだ。

大阪公演を見た時点で、私はその衝撃が強すぎて、今までの自分が憎いこともそうだが、本当は開催する予定だった去年を思い出し、それまでの月日の重さをずうーんと感じた。


と、神谷さんの10年を知らない方向けのプロローグを置いておいて、以下SunnyBox大阪公演の本当のネタバレ。行った人にしかわからないレベルの語彙力ですみません。


オープニング映像。

サニボーックス♪サンサン♪というコーラスと神谷さんの声が聞こえる、テーマソングが聞こえる。これも、もし普通にできていたら、サンさーんとみんなで声を合わせて歌えていたのかも、とぼんやり😶‍🌫️おもったり。


冒頭一曲目。

Precious moment

これに関しては…もう言うことがないんよ、この曲で始まるのがSunnyBoxやしオタクはこの曲で始まるソロライを一億回想定してるんよ(ミルクボーイ)

日本人は期待を裏切らないエンタメ好きだよねとか言われることがあるけれど、期待を裏切らないエンタメがハマった時の快感ってすごいよね。

当初はこう言う意味合いを持ってなかったにしろ、ライブが出来ず一年が経った今。コロナで泣く泣くライブ参加を諦めた人がいる、豪雨で来れなかった人がいる、そんななか始まった第一声が、『みんなよくきたね、お待たせしちゃったね、また会えて嬉しいよ』であること。

これ以上の喜びがあるか…これ以上のはまり役者がいるか…とこの時点で涙が止まりませんでしたね。

んでまた、すごいこちらに語りかけるように歌うのよね。頷きながら。歌詞自体が全てそういう作りになっているから、それに合わせた表現が大好きです。

演出に関してこれまた言いたいのが、この曲ってABメロの方がポップで、サビがちょっと哀しいじゃないですか。

奇跡を〜、ここにあって、のところの悲しげな部分を、ABメロの華やかな感じと対偶になるような静!白!ピンスポ!対偶にのびる光線!っていうので演出してて、その差分がたまらない。

決してどハッピ〜!!!っていう曲にしなかった作曲陣もさながら、それを組んだ演出がエグい。



BRAND NEW WAY

高音域に辛さは感じつつも、初日に関してはふぁんふぁんの時よりものにしている雰囲気を感じられて震えてました。。。

ここで、ステージ上段から下段へつなげるポップアップ的なものを利用されてたんだけど、上段にいる時指を手を差し伸べるときの角度は三回席一番後ろなんですよね、基本。私は三回席にいたのに、何度か目があったんじゃないかって勘違いする瞬間があって、神谷さんは確実に会場全体をみてる、と思えるのがドキドキしました。私たちファンと神谷さんのライブなんだけれど、私のためのライブな気にさせてくれるって本当に憎いなって。笑

今まで贅沢な時間とかにメンバーカラー(紫)が使われることが多かったけどたしか、この曲紫ベース(間違ってたらすみません)で、レーザーもばんばんだすし、神谷浩史のライブに来た…!という気にさせてくれた。


新しい旅

ライブで盛り上がる一曲として頭角を表している一曲。サビの"つーばっさぁー"というリズムだったり、言葉の区切り方がいいなと改めて思わされる一曲。あと皆んなでワイパーみたいにペンライトを振るのがすごい楽しい。神谷さんが扇動して振ってくれるので揃う。

 Fly to the skyから始まるように、演出も基本青ベースで、空のように青い中で歌われているの素敵でしたね。

(二日目はこの辺までめちゃくちゃ不安定で、疲れがきたかな?とドキドキしてしまったんだけれど、あとで調子が出てくるというパターンが初めてだったので、あぁこれが一年の成果なんだと尊敬というか、感動というか。)


MC 

ソロライ特有のめっちゃゆるゆるとして、こちら側に委ねられている感がたまんないですよね。笑1日目は特に、様子見されていた感はありました。普段キラフェス とかだと、面白くねぇよ!とか割と一刀両断されるのに、こういう時はほーんとにゆるゆるデレデレされているのをみると、ソロライっていう神谷浩史とそのファンしかいない場所の尊さを実感します。


Vivalafesta

声出して大騒ぎしたぁーい!とひたすらに思う一曲。ライトも赤黄緑のフェスタカラー。神谷さんの太陽ばりの笑顔も素敵。間奏の"推しのボックスステップ鑑賞会"はいつ見てもにこにこしてしまう。私がこの曲で好きなフリは最後のフェスタ〜で手を左から右へすーっと伸ばすところで、めちゃくちゃお顔笑顔で手の伸びのあまりの綺麗さに見蕩れちゃうんですよね。

今回、おそらく広さの問題(ソーシャルディスタンスが取れない)で、ダンサーさんが二人だったけれど、この三人スタイルはこれはこれでピシッと決まるのでよかったなと思います。


ハレバレハート

こちらもなかなか久しぶりの一曲。今回センターステージはないものの、一番は下手二番は上手、最後のサビはセンターでとよく動いて下さった印象。キラフェスのアンコールで久々に歌われていたことが話題になっていたけれど、今回とてあのサビのダンスが可愛い。途中の額に手を当てて探すポーズをした後足がぴょいっと上がるのがめちゃくちゃ可愛いですよね。


まあるい気持ち

新曲。まぁるいだけに、ライトも円型中心。ライトの色はピンクオレンジイエローとポップ全開な構成で可愛かったですね。画面の映像も、⚪︎△◻︎が弾けたり合わさったりする、ポップでカラフルな感じで、それが神谷さんと合わさって可愛かったですね。1日目は間奏のところで、首をとてんとてん振りながらリズムをとってらしたのが、これまた可愛かったですね。(語尾の統一感)


Summer storm

この曲のバンドアレンジめーーっちゃくちゃかっこよかったですね!ジャズっぽさが残ってるのがこの曲の好きポイントなんですが、ピアノの音がちゃんと聞こえるけど、ギターがガンガンなってるのがライブダーって気になりました。まぁるい気持ちからの温度差で熱帯魚なら死んじゃうゾーンです。

 ライブ仕様としては、ネーバーストップ、のストップでめちゃくちゃ音止めるのが楽しくて好きです笑笑ストームの時は割と音伸ばすのに。笑笑フリも手のひらを前にだすストップポーズなのが点数が高いですね!(?)シュビドゥビッパッパーのパッパーに合わせて手を振るフリが素敵だなといつも見入ります。指先まで視線が支配される瞬間です。ここもどうしても指に目が行くけど、ダンスの足運びがめっちゃかっこいいですよね、スリーマンセルで同じ方向にスライドするのがかっこよかったです。


Chuuu!!

関西人なので、"元が取れた"って表現よくしちゃうの、良くないなーって思ってるんです。ライブなんて推しに会えただけで今のご時世ひゃくてんまんてんなんだけれど、

あえて!あえて元が取れた瞬間を言うなら、この始まりの"ッハー"というブレス音を聞いた瞬間ですよ。

リアルでやってくれてありがとう……(祈り

声優のお仕事は、タイミングに合わせて状況にあった演技をすることなので、これほどドンピシャそれをやられると惚れてまうやろ。

この"ッハー"真ん中のお立ち台で、ピンクライトを後ろから一心に背負い、シルエットが見える中で、投げキッスの容量で"ッハー"が絵になりすぎて、本当に…惚れ直しすぎるやろ……

 これライブで歌ってもらって初めて気づいたんだけれど、『夢は努力し続ければいつか叶うかもしれない』という姿勢がデフォの神谷浩史に、『努力なんてしちゃ負け』と歌わせる背徳感がめちゃくちゃたまんないです()あとそういう男も演じ尽くす神谷浩史が好きです。笑笑

 このダンスの良きところはすり足です!!!サビ冒頭で、右足で円を描くように足を擦ってるところのしなやかなエロさよ。イズリズ然り、指先のエロスにどうしても気が行く(指綺麗部門最優秀賞だし)んだけれど、ステップのエロさが際立った一曲。指先で行くと、"き・み・だ・けは"、の言葉を指先で置いていく振りがエロス120%でした。

 最後のサビ前に薔薇が落ちてきて、途中で拾うという演出が癖ありでしたね。個人的に、ソロライ珍?演出部門にスノーフレークワンダーランドと共に入賞しそう。しかも薔薇(造花)が直立して落ちてきて、立っているのが、どういう仕組み????とそちらに心持って行かれておりました。拾って、薔薇片手に踊るシーンがあったけれど、片手にマイクで両手を封じられた状態でダンスに専念している状況で、これだけでもエロスが出るのね…腰使いはイズリズで磨かれたんですかねと歴史を彷彿とさせました。ここで彷彿としたところでアレなのですが。

ライティングもオール真っピンク空間で常々確信犯的な演出がたまらんとです。ピンスポというより空間ごとピンクっていう確信犯ぶりよね。


MC


mille crepe

これもギターが映える曲だなぁと思っていて、フォロワさんが言っていた話でもあるのだけれど、今回はオールバンドということでバンドが映える曲を優先しているのかしらね。割とテクノミュージックというかピコピコ系の(Q.E.D. Fiction Fa ctor等々)は避けているのかも。


 衣装について一切触れていなかったので触れますと、モザイク?柄と薄紫のつぎはぎジャケットと薄紫Tシャツというくみあわせ。この後ジャケットを抜いてしまうけど、バックも可愛いTシャツだったなぁ。こんなにむらさきが全面に押し出されている衣装って意外と珍しいかも、と思ったり。あと特筆すべきは、胸元のパール!!!流行の最先端!!最近男性もパールのアクセつけるのが流行りですけれども、ついに導入が決定ですか!!嬉しかったです!笑


優しい風

いつぶりだろうか….今回のセトリとして、まず新しい楽曲[BRAND NEW WAY][TOYBOX] [TP]から全曲、プラス各アルバムから有名曲一曲ずつというのがなんとなくの法則になっているのかしら?ここから、大阪限定メドレーになっているわけですが、神奈川でどうなるか楽しみですね。


エンジェルマン

一番のみ!今までもう代名詞と言わんばかりに歌われてきたのが、メドレーカットで一番のみにきられるのはむしろ、この後に良い曲がそれだけ生まれてきたという事なのですよね…(n回目



ここからはアコースティックver.で。

いや、この状況、誰が予想したろうか。神谷浩史がアコースティックで歌うという、この状況よ。


アコースティックver.を歌うにあたって、まず大前提として自分の歌に自信が出てきたところがあるのかなってビックリした。冒頭でも言ったように、今まで、上手くはないけど心を込めてと仰られていたのが、上手さが際立つようなものに挑戦したくなる心境の変化と、それを生み出した努力に対して、この人はほんとにすごいと…

やっぱり、コロナ禍でボイトレをした部分もあるし、私たちも、そしてきっと神谷さん自身も思っていた以上に歌唱力が伸びたんだなって思います…アコースティック風に声の出し方から変えているのもそう、意識して歌われているのがビンビン伝わってきて胸がいっぱいだった…


プロデューサーの甲さんがパンフでも仰っているけれど、神谷さんの声ってきっとコーラスの中でも良い意味で浮いて聞こえる声なのよ。当たり前なんだけど、この人の武器は声で、とにかく声がいいし、このライブ会場にいるお客さんもほとんどの人が初めにこの人の声に気持ち寄せられて今に至るわけで。

その声の良さを十二分に楽しめるのがアコースティックかなぁと思って、素直に目を閉じて、神谷浩史の声をストンと胸に落とす体験ってあまりしてこなかったから、私にとってとても贅沢な時間だったし、やっぱりこの人の声が好きなんだなって原点回帰できた時間でした。色んな意味で10年目に相応しい時間。。。



Hellow my Shadow

1日目はボサノバ風のアコギオンリー、二日目はピアノとアコギの合わせ技。バンドが本当に優秀な皆さまで、細かな変化にも悠々と対応して下さるのすごい…。

ラストサビ前に、ギターと息を合わせるために後ろをがっつり向き、せーのっと息を吸って合わせる姿が新鮮でした。二日目は少し容量を掴まれたのか、あまり振り返らず息を合わせていたのも日々新しいライブを作り上げられているのを実感した瞬間。

どうしても張り切って歌われると神谷さん自身が持っている歌い方の柔らかさみたいなのがどこぞへ飛んでいってしまう時があって、でもこのアコースティックの瞬間は、ダンスとか見られるっていう意識が少なかったのもあると思うし、歌に集中しているからか、結構力の抜いた神谷さん本来の綺麗な声が聞こえて、本当にドキドキしたんです。特に、とび"らぁ"とか語尾の柔らかさがそのまま音になって耳に飛び込んでこられて。神谷さんの歌を聞いてこんな静の気持ちというか、このままお布団で寝てしまえたらいいのにと思わされたのは初めてでした。


スケッチブックドリーム

結構歌詞が強い曲なんだけれど、アコースティックらしく、柔らかく歌い上げていた印象。本当に成長した成長したって生意気でしかないなぁと思いつつ、言わせていただくのですが、音の抜き方が綺麗だったなと思って。結構、疲れてくるとベターっぷつんっていう音の切り方になりがちなのが、すっと抜けるような音終わりを作られていたのが、聞いてるこちらとしてと心地よい音楽になっていて大好きでした。


2日目限定 シアター

こーーーーれが、黒船ですよ、大穴ですよ。もともと、PVで座って歌っている姿が印象的だったこれを、そのまま聴けるとは。


急に話が逸れたように聞こえるかもしれないのですが、TPが発売されたときのサマーストームへの動揺ってめちゃくちゃおっきかったんですよ。裏声が!裏声がある!とね。今までありそうでなかった裏声。しかもめちゃくちゃ綺麗、いつか生で聴けるのだろうか、それを夢見て幾千年…FunfanTimeのとき、初めてサマーストームを聴いて、裏声のところは音源か〜ハモってるところだからしょうがないよね、と今回とて諦めていたのです。泣く泣く。神谷さんの裏声を生で聞くということについて。


ここにきて!!!!!!!叶うかね!!!!

やられると知らない時に飛んできたボディブローに耐えられず動揺しまくりでした。

まだ神奈川公演がどうなるかなんて迎えてみないとわからないけれど、大阪が収録なしでこのシアターが神奈川で行われなかったら、これはもう悔いしかない…


ローテンポの中で、一音ずつ探っていく音も胸にストンと落ちて、心地よかった。しかし…やはりよ…"決し""て""幻〜"の裏声の美しさよ。今までBGMに揉まれていたその音が、それだけで、しかも神谷さんもかなり繊細に音を作って出した裏声の部分なわけで、響く響く……

綺麗以外の表現が見つからない、静水の上澄みのような裏声で明日への気力がみなぎりました、ありがとうございました。


衣装チェンジ

真っ赤な膝丈ジャケットのセットアップ。ジャニーズでいうとKAT-TUNが着てそう(??)これはイズムリズム歌うための衣装やで…と思っていたのですが、歌いませんでしたね…


グランジ

ここでくるかぁ、と意外な一曲。拳を上げて歌う姿が力強い。ギターラインもしっかりしつつ、ピアノがずっと聞こえるシーンもある曲なので、今回のバンド編成に合う曲だったと思う。今回舞台袖の横向きのライトが、人物を温かく照らしていて、その力が発揮されていたかなと。夕焼けを思わせるようなオレンジの温かい空間づくりがすきでした。


Voice

TPってアルバム満足度No.1みたいなところがあって、曲全てが粒揃いだったんですよ。なので、大好きランキングではこの曲そんな上位入賞しなかったんだけど、ライブで聞いて、これは今お客さんを入れて、ライブで作ってく曲だったんだな〜と昇華されました。すごいこのライブを今行うことに意味を見出してしまうめんどくさいオタクなんですが、この曲自体どこまでも走り続ける為に今を全力で走るって曲じゃないですか。このライブにお互い本当の意味で命かけて立ってるっていうのに(頭は痛いし憂鬱になりつつ)めちゃくちゃメッセージ性を感じてうるうるきてました。

そして、この曲を作ってくださったAZUさんがベースでバンド入りしてくださってるんですよね〜!!!も〜イケメンで!かっこよくて!惚れ惚れ!!長い前髪を金髪にされてるんですけど(悪い例えでいうとヒカルの囲碁スタイル)その前髪を振り乱してギター弾かれてるんですけども。下半身からステップ踏むはリズム踏むはで存在感しかなかったです。この曲のサビ後半の、"きっとはしーりだせるだろ"のあたりとか神谷さんがいつもの(いつもの?)ヘドバン風にリズム取るのにあわせて、AZUさんもギターごと振ってて、前髪バッサ〜とあげるところはもうライブに来ましたー!という気持ちに全部引っ張られる、かっこよさでした。早くみんなで拳付きあげて歌える日が来るといいなぁ。


BOARD GAME NAKED

これもバンドアレンジが光りまくってた一曲。イントロでピアノの不協和音が落とされるようにトーントーンと聞こえるのにすごいドキドキさせられました。ギターとピアノの音の喧嘩が心地よいのすごくないですか。

今回のライブだと一番レーザーが焚かれてたのかしら。バックの映像もperfumeが使いそうな幾何学模様を立体化したかのような模様で、テクノ感バリバリだけど、バンドはガンガンなりやまず、ライブ最高…!笑この曲のライティングで前から好きなのは"はだーかのモ||ザイクで"の||で、ババンってリズムが入るんだけど、そこに合わせてライティングがバチバチ!とするのがかっこよくて、いつもそこで電流が走るような気持ちにならされます。(ダンスもこのリズムで進行してる)

衣装チェンジはこの曲のためだったんだね…満面の笑みですよ。"勝負は真っ白な荒野"指振る頭の周り腕回すっていう振りがしなびやかで毎度そこだけは徹底して見てしまうのよ。モザイクで〜のあとのぴろぴろ〜は勿論いいんですが、その時にめちゃくちゃ客席睨んでるのがすごい好きです。



みんなで歌いたい歌コーナー。

ここでいいたいのが、エモいの移動についてですよ。

このコーナーで歌われる曲らって今まで激エモだから、エモエモ演出で歌いましょうだったのです。センステで、皆さんの顔をみながら、紫いっぱいの会場で、終盤に、皆涙を噛み締めながら、、、みたいなもうライブの中のスーパーエモゾーンだったんです。しかぁし、今回その静のエモゾーンというものに、アコースティックゾーンが該当したので、静エモゾーンではなく、ハッピーゾーンに移動したのですよ。

演出が全体的にレインボーだったり、幸せに寄せた明るいゾーンになっていたのが印象的です。


Nice cloud

この曲頭一音はすごい低いのに、そこから流れるように最高音まで行くので音つかむの難しいだろうなと頭に掠めたけれど、今日の推しはカッコいいんだぞ!と最高音まで行ききってニヤニヤしてしまった。

今回バックスクリーン一枚しかないので、基本的に神谷さんを映されて、ちょっと枠的にイラストが入ってたりするパターンで進めていたのだけれど、この曲はほぼずっとイメージ映像流れていたパターンでしたね。(これとBGNぐらい?情報求む)ステージ上段で歌われていたというのもあると思うけれど、綺麗な背景で純度100%であることがこの曲の歌い方として正しい気がしました。


贅沢な時間

そう、この曲もシアライの時はとことん、今このライブを楽しむ象徴として、私たちが神谷さんに贅沢な時間をありがとう!と想いを共有する象徴みたいなイメージだったのが、中盤でライティングがレインボーになった時は、そっかこの贅沢な時間を私は楽しみに来てるんだよな〜と逆にエもくなってました。


GRORIOUS TIME

今まで神谷さんが一番人前で歌ってた曲って何かなと思うとこれがトップなのかしら。真面目に集計したいところ。

特記したいのはやはり、演出…後ろで背負っている映像…今までミュンで歌ってきたグロリアスタイムの映像が、ちょうど歌ってるところで合うように過去の神谷浩史、今歌っている神谷浩史が映し出される仕様。オタクは…こういうエモいの大好き……。これだけ歌ってこれば、ダンスはなくともこの時こんな手振りで歌おうというのはある程度決まっていて、割と過去映像とシンクロしていることに歴史を感じて、ジーンときました。10周年ライブなので基本歴史を感じると、涙腺と胸中の限界を迎えがち。あと、なんだかんだアイドルしてる神谷さんにキュンとくる瞬間があって、フォロワーさんとも語らってしまったのが、紫の海でトロッコにのって、四方八方にファンサ飛ばしてるのも見ると結局キュンときてしまうんですよね。

 冒頭で、神谷浩史が描く舞台性について話したけれど、それは神谷浩史がそもそも役者だ!ということも勿論含めていて、激しい曲の時は眉毛をグッと寄せて凛々しいし、エロい曲はエロいし()、幸せな曲な時にはとことん幸せそうな表情をされてて。そもそも身体を使って沢山の感情や情景を表現されることが上手な人だから、そういう視覚的な部分でもすごく楽しませていただいているわけで。

今回、私らのコーラスを録音して流していたこともあり、この曲の該当の部分ではすごくうっとりとした笑顔をされていたので、作ってる作っていないに関わらず、好きな人のこの表情を見られる贅沢さを感じていました。


これからの僕へ

この曲は聞いた時、めちゃくちゃ私たちの知ってる神谷さんそのものだなと思わされた曲。いつも言っていることをそのまま歌にした感覚。なので、その歌詞の手書きを画面に映すという演出は刺さりに刺さる。。。この手書き文字が演出のために書き下ろされたものだとしても胸が熱くなるよね、神谷さんの紡いだ文字なんだもの…。


〜アンコール〜

君のためのラプソディ

ふと過去のソロライを思い出すと、ライブ終盤になると、すごく眉間が寄って辛そうだなぁという印象が強かった。でも今回、(二日目前半がむしろしんどそうだったけれど)最後の曲まで伸び伸び歌われていて、そこにまず成長を感じで、この人ほんと止まる事を知らないなとうるうるきてしまう。まず、この曲のパワーがとっても強くて、明日へ進む勇気と優しさをくれる曲じゃないですか。それを力み少なく、笑顔で歌って下さる姿は本当に、優しさに溢れてて素敵でした。


あっぱれLIFE

直々のダンス指導もあり、会場全員で楽しめた一曲でしたね。ダンサーの扇ダンスもめちゃくちゃ愉快で楽しかったですね!

今コロナの中でどうしてもライブがやりづらいなかでの団結力ってもう、鳴り物かダンスしかない!最後の最後にダンスでみんなで楽しく終われたこと、これに全て意味がある気がする…


今まで、最後の最後になると、喉大丈夫かな、しんどそうだなという一抹の不安。そして、もしかしたら、だからこそ、私たちに歌ってくれてありがとうという幸せさがあったのかもしれない。今回はどうか、歌の安定感があった。私たちはただただ、神谷浩史の歌を楽しんで、酔いしれて、すごく入り込んでいた。ただただ、幸せな時間で、最後の最後まで楽しんで終わった。涙が止まらないというより、幸せと楽しさで身体がパンパンになるような感覚にしてもらった。ライブってこう言うものなんだよね、今までの神谷さんのライブで一番、ライブだった!!!それが今回のライブです。神谷さんが歌ってくださる機会は年に数回で決して多くはないけれど、その度に成長する姿を見せつけられる、こんな希望に満ち溢れたことはありますか。日々、コロナで自分の行く末する疑いたくなる中で、また新しい神谷浩史に会えるんだ!と希望を持って過ごせます。

ぴあアリーナMMの広いステージで、また違う表現をして下さる神谷さんを心の底から楽しみにしております。




P.S.

めちゃくちゃ理不尽な不満を一つだけ言わせてもらうと、投げキッスがなかったのめちゃくちゃ悔しいです!!!!いっつも右!左!まんなか!投げる!が基本だったじゃないですか!?飛沫対策ですか!?私はあの投げキッスめちゃくちゃ好きです!!お願いしますやって下さい!!

生と死と行動力

私は『行動力があるね!』とよく言われるけれど、いまいちソレがピンと来ていなかった。
そのぼんやりとした行動力という言葉が何を指すかイマイチ分からなかった。

友人が『なんで生きてるんだろうって思うんだよね、死んだら全部無に帰すんだから、死んでるのと変わらないんじゃないかなって。時々猛烈に死ぬのが怖くなるけど。』
と言った。閉店ですと言われて、皆んなでカフェを出る直前である。

『とりあえず100冊本読んでみたら?大体そういうことは昔の人が散々考えてくれてるから今1から考えてもおんなじ道行くだけやし、多分それ答えは出てないで……』
ぶっきらぼうに返したのだが、

ソレだよ!!!!ソレ!!!!

とすぐにまた私にパスが返ってきたものだからびっくりした。

『普通の人は、悩んだからとりあえず本100冊読もう!とはならんよ!それが行動力なんよね!』

私の行動力というのはこういう部分らしい。
自分としては、楽に楽しく生きていくために動いているだけなのだ、それがそう見えているらしい。(それに読書がそもそも好きだという部分も大きいのだろう)
理系なら、というか、研究段階まで学びを進めた人間なら分かって頂けると思うのだが、
新しい発見や学びは分解と理解の積み重ねだと思うのだ。
例えば、未知の生物Aの研究をするとき。
1.Aの胃からBが出た、Bを捕食する動物に近いのでは?→Bについて研究した論文を読む
2.Aの体組織はCと同じだ→Cの研究方法と同じものを試すためにCの論文を読む
etc………
そんなふうに、Aに関する情報を分解してはそれに似たものを読み、分からない部分を分かる部分へと理解に変えていくしかない。
これは別に学びに限った事ではなく、大抵のことにも言えることなのだと思う。

そう思うと、きっと『なんで生きてるんだろう』だって分解して少しずつ理解していくしかないのだと思うのだ。
とはいえ、この問いに関してはあらかた答えは出ないし人によることがわかっているので、微妙なのだが。
という訳で、答えにはならないかもしれないが、私の持ち前の行動力で(言っていて照れてしまう)私の今思う分解を私が知っているだけの作品を交えて伝えようと思う。

 

 

〈風と共にゆとりぬ 文春文庫・朝井リョウ
めちゃくちゃ面白い!読んで得るもの特にナシ!!!!(文庫版帯より引用。笑笑)

まずそもそもの話なんですけれど、そんな悩みを解決する上でなんで本なの?というお話の解答に使わせていただきたいなと。
P257より引用

本は、言葉とともに、視点を与えてくれる。世界を見つめる視点を増やすことは、今あなたを苦しめている相手を倒す武器にはならないかもしれない。だけど、あなたの心が一点からの圧力によって押し潰されそうになったとき、目には見えない盾を構築する要素にはなってくれるはずだ。

というわけで、今この悩みに押しつぶされそうな貴方の盾になりそうなものをいくつか選んでみたのである。

(この部分を知っただけでは、さぞ含蓄あふれた本なのだろうと思ってしまうかもしれないが、本当に面白い・馬鹿らしい・大人気がなさ過ぎてありすぎる(?)が9割の最高に笑えるエッセイである。)

 

〈さよなら夏の友だち 村山早紀
チャレンジの付録についていた短編なんだけれど、未だに持っているもの。
どこかの文庫に収録されているかもしれないけど見つけられなかったので紹介するのがアレなんですが。笑笑
主人公は親友がいじめられているのに何も助けられず、自分が嫌になってしまう。親友が虐められているのを見ずにすむ夏休み、訪れた祖父母の家で、湖に住む不思議な少女と出会う。
以下P28より

『わたしと湖で暮らしましょう。湖の底で。水草の上に座り、魚たちと光る水面を見上げて暮らしましょう。ずっと。永遠に。ここなら、怖いことはなにもない。傷つくこともない。もう、泣いたりしなくていいのですから』
〜〜省略〜〜〜
この子と一緒に、湖の底で、柔らかな水草の上で、ずっと暮らしていられたら…そしたら毎日、綺麗なものだけを見て、笑顔でお話ししていられるのかな。優しいことだけを考えて、話して、生きていけるのかな。誰も傷つけず、傷つかずに生きていけるのかな。


お魚大好きガールなわたしは、そのお誘いもいいかなと思った。多分死ぬことはこのお誘いに等しい、なにも考えなくていいそんな世界に行くことだ。それをすぐに許容できるかと言われたら、それは違う。まだ違う気がする。だから少なくとも、死ぬ理由には、なにもしない理由にはなり得ないなと思うのだ。

 


〈そして、バトンは渡された 瀬尾まいこ
これに関しては引用するとかそういうものはない。ただ、タイトルにもあるように、生きていくこと、自分が成長していく中で渡されるバトンは必ずあると言う話である。
この本を読む前に、親から子へ脈々と受け継がれる何か=バトンと表現する物語かと思っていた。でもそうでなく、他人である人が自分にこれだけ新しいものを与えてくれていたこと、それによって自分は成長してきた事をバトンとしている。自分にもし血の繋がった家族がいなくても、これから子供を作らなかったとしても、自分が渡すバトンというのはそれだけじゃないこと。そのバトンは渡す側からはありきたりでも受け取る側からは大きいものだということを率直に伝えてくれる本だと思う。

 

すべてがFになる 森博嗣
死への恐怖は私たちがそうプログラミングされているから、そんな哲学的発想を広げたいのならおすすめ。
アニメ化もしているけれど、地の文の方が楽しいかなと思う。
これも、引用しだすと主要人物四季の一言一言が哲学的で身につまされる(中二病ごころ動くといわれるかも)ので引用はしないけれど、
この本の感想を読み漁っていた時、どこかのブログで『この本は生死に関する壮大な思考実験である』と言っていて面白いなと思いましたね。そのブログも見つかれば良かったのだけれど、発掘できませんでした、申し訳ない。

 

〈マイ・ブロークン・マリコ 平庫ワカ〉

Twitterでばずってたので、見たことがある人も多いかもしれない。

似たような作品ってもしかしたら多いのかもしれない。

ただ。大切な人が死んで、悲しい。その悲しいって感情を分解して分解して分解した中に、どんな感情があるのか、それを紙面でいっぱいいっぱいに表現しているからこそたくさんの人の胸に突き刺さったのだと思う。悲しいなんて薄っぺらい形容詞じゃ表現できない感情が手に取るようにわかってしまうところが人を魅了したのだと思う。

引用というかs、この一言が印象的だ。

「こうやって、日常に戻っていくんだ」

何かを失って心の穴がぽっかり空いたり、何かを知ってしまってもう元には戻れないんだと悩んだり。でも、”こうやって日常に戻っていく”それは少しずつ生活の中で訪れる、ということが描かれているのが印象的だ。生とか死とかに悩んでしまった、だからもとには、悩む前には戻れないというわけではない。常に戻り続けて、反復横跳びのように行き来しながら生きているんだと思う。

 

〈i 西加奈子
タイトルの通り。もう結末を引用してしまうが、P297より。

世界には間違いなく、アイが存在する!
誰に否定されても、やはり自身で信じられない瞬間があっても、それはあるのだ。ずっと。これからも、絶対に存在し続けるのだ。絶対に。

私はなに?私はどこ?ともがいて叫ぶ、そんな作品なのだけれど、悩みの根本みたいなものは似ている気がする。現実に向き合うとか、世界の悲しみを知るとかそう言うことに立ち向かうためには(そんな必要ないのかもしれないけど)
"私"が"私"としてここに強く立っているしかないんだっていうそういう率直な強さが生きる上であるだけで十分なんじゃないかな?と思ったり。

 

西の魔女が死んだ 梨木果歩〉

私が人生で一番大切にしている本だ。悩んだときに開く本だ。

今回のテーマである生とか死とかにも深くかかわっている以上に、自分があるがままに楽に生きるために、どうすればいいのだろう、ということが詰まっている。

勿論この本がすべて正しいというわけではないとは思う。ただ、この本が教えてくれる考え方や気の持ち方というのは、自分にかなりフィットしていて心地よいなと感じている。P116に「おばあちゃんが信じている死後のことを話しましょうね」と始まる項がある。そこに載っているいわゆるおばあちゃんの答えはとってもふんわりしていてファンタジーのようでなんだか納得がいかない。それこそ主人公と同じような感想が出てきてしまう。でも、もっと大枠でみれば、死というものを悲観しないこと、それを恐れであるかのように後の世代に煽らないこと、をまず意識しておばあちゃんは私たちに伝えているのだろう。それに加えて、ただ生きているということがラッキーでそれが本質だと思っていた方が仕方ないなと前に進めるということを伝えてくれる気がする。自分が好きで生きているわけでもないのに、まあでも魂がそうしたいっていうなら仕方ないか!そんな割り切りができてしまう言葉だと思う。

加えて一番好きなのは、その会話の最後の部分だ。日常の小さな一つ一つに思わず喜びや楽しみを見つけてしまう。それだけで、この世に身体がある=生きている楽しみがある。それの積み重ねが生きている意味かもしれない。

 

〈教養としての宗教入門~基礎から学べる信仰と文化~ 中村圭志〉

これはちょっと番外編というか毛並みが変わるのだが。

読もうと決意したきっかけは、ある日ニュースを見ながら「私は宗教のことさんざん地理で覚えたようで全然知らないんだなあ」と漠然と思ったことだった。言い方が悪いが、ワンピースとかドラゴンボールとかそんなご長寿で愛されているコンテンツって、きっと愛されている意味があるのだから、いつかは履修すべき!みたいなアニオタの意地みたいなものが私の血には滾っている。そんなに愛されているなら、私も知りたーい!というミーハー心にも近いかもしれない。宗教もある意味そうだと思ったのだ。世界中の人がそれを信じる。推しが好きすぎる!そんな光景を宗教なんていう風に言ったりするが、その原点となった宗教ってそもそも何なのか。私は何も知らないから、知りたいと思ったのだ。私もまだまだまだ勉強中なのだが、この本はすごくフラットな目線で宗教が、どのように生まれたか?理念は?どのような特徴があるの?ということ宗派を横断して話している。タイトル通り、教養として学ぶ上で分かりやすいと思った。勿論これだけでわかった気になるな、というのはごもっともなのだが。そうだ、アニメだって原作とオフィシャルガイドブックと設定資料をみてやっと履修したな…という気になるではないか。だが、つっかかりはアニメという存在である。この本もそういうアニメというポジションになりうると思う。

この本の中で印象的だったのは、P55より

 

ここで注意していただきたいのは、「神仏が果たして存在するかどうか」などといったことは、この場合、二の次三の次の問題だということである。そんな哲学的な存在論などというのは信者にとってどうでもいいのだ。

 大事なのは、信者であるとないとによらず、我々人間が、常に何か「希望」をもって、つまり、何か自分の支えとなるものを信じて生きているという、平凡な事実だ、あるいは愛する者たちと同じ空間を共有していることを心の支えとして生きているという、平凡な事実だ。

 幸福な人生を歩んでいる人は、この希望や心の支えを意識しないで済む。この人にとって、信仰としての宗教は要らない。薄い文化としての宗教に触れているだけで十分だ。

 しかし、厳しい人生に陥った人は、この希望を意識し、心の支えを希求せずにはいられない。すなわち濃い信仰としての宗教が必要になるのだ。

 

なんというか、当たり前じゃん!?と言われたらそれまでなのだが、今までなんで宗教というものが存在するのか?といったふわっとした疑問を解決してくれた言葉だった。

生と死、そんなことを思いつく時点で今、自分にもしかしたら希望が足らないのかもしれない。

と、そこに焦点をあててさらに紹介する。

3月のライオン 海野チカ〉
まず、死ぬのが怖いとか生きてる時間が尊いはずなのにという悩みを日常で思い出す人はすでに少し心がしんどくなっている。
そういう事を考えてしまう時は、既に心が弱っている時なのだと思う。
何かもっと死とかふんわりしたものより、具体的な悩みがある、または、心の病気、または、生理前。まずはこの三択を疑うべきである。
もう不安がなくて楽しいしかない時、そんな風に思わないもの。
 というわけで、ここに関しては3月のライオン13巻(羽海野チカ著)を引用する。

『ーこれで私、死ぬ時にちゃんと『ああ 行き切った』ーと思えるのでしょうか…』
『『生きる』って事についてなら 僕思うんです。『自分もいつかは死ぬんだ』って事を、忘れて呑気に日々を送れてしまう事…それって人間の持っているちっぽけな権利のひとつなんじゃないかなって。』

無意味に生きていることに対する罪悪感を抱けるって、すごく優しい人なんだなって思ってしまう。でもその生はあなたに与えられたものなのだから、そんなに気にする必要もないのだろう。それを”ちっぽけな権利”と表現してくれたことがうれしかったのだ。

3月のライオンは好きなシーンやことあるごとに思い出してしまう部分がたくさんある。もう一つあげるなら、5巻の最後で

不思議だ 人は こんなにも時が 過ぎた後で 全く違う方向から 嵐のように救われることがある

この言葉が好きだ。全く違う方向からというのが味噌だ。こんなこと何になるんだろう、そう思っているときこそ、何かに救われることもある。(その経験という意味で言えば、私は逃げるは恥だが役に立つの最終回でみくりが小賢しい女の呪いから解放されることなど、まさにそれだと思っている。)生きるというのは、そういう嵐が明ける瞬間に出会うことなのかもしれない。

 

次に。そういう事を考えている時は、暇だ。笑

あと真剣に悩んでいる人に言う事じゃないってわかっているのに、申し訳ないけれど、きっとそう言う時間は無駄だ。私もすぐ答えの出ない事を悩んでしまうけれど。
 というわけで、ここに関しては宇宙兄弟16巻を引用する。


『俺は去年のISSミッションが初のフライトだったわけだが・・・ずいぶん待たされた。
同期の奴らがどんどん先に選ばれる中、なぜ俺だけ選ばれないのか、考え苦しんだ時期もある。
なぜ俺は任命(アサイン)されないのか。
他の奴と何が違う。デカい事に何か問題があるのか。じゃあそもそもなぜ俺は宇宙飛行士になれたんだ。
『俺はなんで、今ここにいるのか』
正直、教官の前でペンを落としただけでも・・・「注意力が散漫な奴だ」と言われ、減点評価されるんじゃないかとビクつくことさえあった。」
「それで・・・アンディは、どーしたの・・・?」
「考えるのをやめたさ
目の前にある訓練や仕事をさらに増やして、それで頭いっぱいにしてやった。
そういう意味では、このNEEMO(ニーモ)訓練は、俺にはちと物足りんな。
俺が本気の時は―もっとガンガン働けるぜ、ムッタよ」

 

きっとそれに悩む以上に向き合うべきこととか、できることが山ほどあるのだと思う。まずは、それをこなしてから悩んでもいいのではないだろうか。

 

そういう私もこうやって文字を紡いでいる暇があるのなら、早く課題の山を片付けなければ…うっ…しっかりするのよ私…悩んでいても課題は提出できないのよ…

でも、こうやって生活に流されながら、巨人の肩の上に立ちながら、生きていくしかないなと思っている。

コロナに揉みくちゃにされた就活の感覚

『何者』という朝井リョウ原作小説の映画を見た。リクスーに身を包み、合同説明会、面接、筆記試験に挑む姿。夜になれば就活生同士で集まり意見交換。その中でギクシャクしていく空気…を体感できる良い映画だった。

 …のだが、私にとっては、あー例年の就活生ってこんな感じだったんですね、と少し複雑な気持ちになった。

新型コロナウイルスの影響で、そんな就活とは程遠いものになったからである。

周りの人間から、影響を受けた就活ってどんな感じなの?と聞かれることが多かった為、一個人の事実録として、私が受けた影響をここに残しておこうと思う。


私自身は関西の大学に通う理系学生であることを前置きしておく。2019年秋ごろに就活を始めた。


はじめに、悪い影響について。


その1  合同説明会がない

なくてもよくね?と思うやも知れないが、個別説明会に行くほどではないが聞いてみたい、だとか、業界研究の為に類似企業を見ておきたい、とかいうゆるい願望には合説はぴったりだったのだ。あと純粋に合説=就活の恒例行事!のイメージがあったのでなんか寂しい。()


その2  個別の説明会もなかなかない

コロナの影響を受け、オンライン説明会をします!と迅速に動けた企業も多かったものの、その一方で『無理!ちょっと待って!』と言われ、純粋に説明会が後ろ倒しになっていく企業も多かった。会社によっては、前情報をろくにいれられず、エントリーシートを送らねばならず、これで通っててもどんな顔すればいいんだろう…と思ったりしていた。


その3 面接がほぼオンライン

私は、計25回の面接を受けたがそのうち、23回がオンラインでのものだった。

オンラインの利点も確かにあり、それは後述するとして、弱点も多く存在する。

まず、純粋に自宅にオンライン環境が整っていない場合である。大学生とはいえ、経済状況や自宅の状況は様々。個人でパソコンを持っていない人、Wi-Fiが通っていない人もいる。普段は大学でそれらを使えるが、大学も閉まっている。その準備にお金と時間がかかる。あと白い壁(背景)難しいよね。

それをクリアしたとて、お互いのオンライン面接の不慣れさがひどい。笑笑

企業側、就活生側ともに音声トラブル、電波トラブルがどうしても起こってしまい、ろくに面接が出来ないこともあった。操作があやふやな部分もあるし、これは慣れとしかいえないなぁ…とぼんやりしてしまった…

そういったトラブルなど自分の力量外の部分が作用するというのは、割と辛い。


対面の面接と比べて劣るなぁと思う点は、社員の方と触れ合う機会が減ることだ。

待ち時間ふと社員の方とお話しした事が、面接の中で知識として生かせたり、そういった部分で社風を感じることができる。しかし、オンラインでは、その面接をしている数分だけしか人事と話せる空間はないので、本来あったそういう時間が惜しいなぁと思った。


その4 グループディスカッションもオンライン

これは私の愚痴である。笑

選考の中で、オンライングループディスカッションをした。本来のグループディスカッションなら、テーブルごとに分かれた時点で、アイスブレイクの時間が作れたりしたことだろう。急に話し合えと言われ、しかもオンラインで相手の顔も伺いづらい、情報の共有もしづらいとなると難儀なことこの上なかった……でも、ニューノーマルな世の中に適応できる人材が欲しいという意味なら、これがうまければコロナ禍でも仕事ができるだろうということなのだろうなぁと口笛吹いて誤魔化しておく。


その5  ものすごく孤立する

地味にこれが一番キツイことかと思う。

就活というもの自体、個人技で、そもそも孤立するくない?と言われればそうかもしれない。

しかし、それこそ何者にあったように、『あ!お前もここの企業の筆記うけんの?同日?帰りご飯食べて帰ろうぜ!』みたいな事は一切ない。出来ないのだ。

大学に行って友達と会うこともないし、先輩とばったり会ってアドバイスをもらうことも、研究室の先生に『就活どうや?』と直接聞かれることもない。

偶然人と会える、という事がなくなった中で、家からも特に出ず就活をしなければならない。個人差がある事にはなるが、自分から相談する事が苦手な人にはとことん辛い。(そういう人はそもそも就活むいてなくね?というツッコミはさておき)本来ならそういうさりげないアドバイスや声かけで立ち直れたり、就活に新しい風を吹き込めることがない!!!!!

なので、一人で悩んでしまって、負のスパイラルループにハマる友人もいた。

そういう孤独で辛い就活っていうのも、かなり影響の一つだとは思って欲しい。


その 選考フローが謎

新型コロナウイルスの影響により、この予定は変動する可能性があります。』

という魔法の言葉により、全く意味をなさないHP記載の選考フロー。笑

仕方ないこととはわかっていても、こっちだってなるべく受けれるように予定立てたいんじゃボケー!とキレたくなる。誰も悪くないことだこれはうん。

あと、選考についての虎の巻、(一次面接は人事の人で〜とか)が無駄になることもあり、なんかすこし悲しい。


その6  採用がなくなる

採用・内定取り消しは毎年話題になることではあるのだが、やはりコロナ不況の煽りは感じてしまう。

割と名の通った企業ですら、今年は採用取り消します、という話が多くあった。しかも、5月6月頃になって頻発し、選考が進んでいるにも関わらず中止になった。思わず、時間を返せ!と言いたくなった。


その7 就活の長期化

21卒はオリンピックがあるから早期化するだろうという見立てが恐ろしく外れた。

企業もおそらく、どのくらいとるのか、に悩んだ結果、書類選考の結果が来るまでに2ヶ月近くを要したこともあった。

加えて、オンライン面接を取り入れたかどうか、選考を元々いつから始めていたかによる内定だしの差が大きいと感じた。10社受けて1社内定でても9社書類すらまだ!みたいな状況も起こり得ていた。



次に、良い影響について。


その1  お金と時間がかからない

これはとても大きかった。

東京しか説明会ないのか…時間もお金もないから選考受けるの辞めようかな、と例年なら思っていたかもしれない企業の説明会や選考がオンラインになり、自分の応募する企業の幅が広がった。うまく時間が合えば、1日に4つくらい説明会を受けることもできるし、面接の時間がシビアでも何とかなる。ありがとう御社!


その2 オンライン説明会最高

その1の利点にもうちょっとプラスしたい。

オンラインだとアーカイブを残してくれる企業が多く、時間がなくても後から見たり、ゆっくりメモしながら見ることもできた。

また、配信媒体としてYouTubeを利用している企業も多くあり、就活生側は匿名な場合も多かった。そのコメントの質問に対して答えてくれる場合もある。基本、就活では『福利厚生や待遇について聞くのは失礼』といった風潮があり、評価に触ると質問することを避ける。しかし、匿名なのでそういった質問も気兼ねなくできた為、思わぬ収穫も多かった。(逆にそこでそのコメントを頑なに拾わない企業のことは訝しんだりしていた)

他にも、オンライン同士でつなぎ合って、海外に実際派遣されている社員の方にお話を伺えたり、広く話が聞けた事はとても有り難かった。


その3 オンライン面接最高

これもその1にプラスしていく。

交通費もそうなのだが、選考のために移動した現地での食費とか、スーツのクリーニング代とか、諸々浮いている。女子は特に、黒いスーツなんて就活生しか滅多に着ないのに、洗い替えを用意しなきゃなんて…と思っていたが杞憂に終わった。パンプスで歩き回ることによる靴ずれもなくすんだ。

改めて思うと、一次面接なんて、せいぜい15〜30分程度の企業がほとんどの中、会場に行くまで面接時間の何倍の時間を要し、交通費をだすのが少しアホらしいなぁと思ってしまった。


その4 企業の適応能力が垣間見えた

誰にとってもコロナはイレギュラーだったろう。だからこそ、そこにどうやって適応しているかを見ることで、企業に入社した後のイメージが湧くこともあった。

例えば、対面説明会からオンライン説明会にすぐに移行し、迅速に行える企業というのは(IT系だと当たり前かもしれないが)、後の選考でも柔軟に対応して頂けたと思う。

企業によって、就活生側がオンラインで不備なく受けれるように様々な配慮を頂いた。相手の立場にたってどこが不備になっているか予想ができる人が説明会や面接を運営しているか否かというのは、社員同士やお客様に向けて気遣いができる人がいるのかと言う部分に繋がるだろう。

また、パソコン操作について、ベテラン世代の社員が手取り足取り若手に聞きながら作業しているところもあれば、一番テキパキ動いているのが一番のベテランの社員、というところもあり、自分が若手になった時、自分がベテランになった時を想像する手立てにもなった。

そういった人の面だけでなく、行なっている業務自体もそうだ。例えば、ウチは普段はこういう商品Aが売りだけど、コロナの影響で商品Bが売れているので、Bの製造を増やしている。Aが売れなくても、Bがあるので倒産しません。というような、業務的にどのような臨機応変さを見せているのかという部分も様々まで伺えて、純粋に面白いなー!と思っていた。


その5  あんまり病まなかった

これも個人差甚だしく、さっきと言ってること違うじゃねぇかと言われるかもしれない笑

移動が少なかったおかげで体力的にもキツくなかったし、よく寝れた。幸い筆者はゴテゴテのオタクだったので、消費するコンテンツが無限大にあり、息抜きと言いながらアニメをワンクール見る時間も十分にあった。おかげで、HPもMPもフル充電で就活に臨めた。(主にライブが自粛でなかったり)お祈りされたことでのダメージ蓄積も少なく終えれたのはよかったと思う。




こうやって書き出してみると、デメリットもメリットも膨大にあったなーと思う。


オンライン面接は、就活生側の利点は多いのでは?と思うものの、企業側からすれば、その人の人柄がみたい一次面接において、面接前後の行動等が見れないのは選びにくいのではないかと思ったりもする。

とはいえ、オンラインだって選択肢としてありありのあり!全然出来るやん!というのは実感したので、企業は積極的にニューノーマルな就活を考えて欲しいなと思う。


こんな対面で会えないなかでも、助けてくれた人はたくさんいた。企業人事の方はもちろんのこと、特に、大学にはお世話になった。私の大学は対応がかなり良かった。 

オンライン設備を整えるための給付金の迅速な配布、オンラインでの就職相談、オンラインでの生徒交流イベントの設置等々。この大学で良かったな〜と思えた瞬間であった。


私自身、コロナがなけりゃーなーと思う部分も沢山あったが、今更言っても何も変わらないし、こんな風に話のネタにはなってくれたので面白い就活であった。



いつかすべてがオタクの力になる

コロナよ、お前はどれだけのオタクたちの思いを踏みにじれば気が済む。

そう叫びつつ、私も日々コロナに現場を抹消される日々です。

元どおりにならなくたって、何か新しい日の出は必ずくる。そう信じて今は待つしかないのです。そう、梶さんも言っています、いつかすべてが君の力になる、と。

私たちの!!!コロナ自粛で消された現場だって!全部、悔しさの汗と涙と青春の糧にしてやる!


そう思い、ひとまず新型コロナウイルスの影響を受け失われた現場についてまとめます。


2/29・3/1 火の鳥

青二プロダクションの記念公演ということで、満を辞して開催が告知されていたこちら。箱は舞浜アンフィシアターと、kira淑女には親しみがありすぎて、発表の時点で涙したものです…

推し・神谷浩史の純度100%の演技が見れる嬉しさ、今は朗読劇にお呼びするなんて気が引けてしまうような大御所の皆様、そして青二プロダクションだからこその役者の幅で生み出すハーモニーが……見たかったークソーーー!!!!

ただ、対応もかなりすぐして頂け、キャンセル手続き、無観客公演、円盤の手配、物販のネット販売等至れり尽くせりだったので、

青二プロダクションへの株はうなぎ登りです。今後とも推しを何卒お願いします。(誰

円盤売ってます↓ダイマ

https://shinko-music-shop.com/?pid=150422220


2/29.3/1

東京Gロッソ特撮ショー

このショー自体は通年のものなのだが、この時期のみ実際にテレビでその役を演じられている俳優陣が生でショーを繰り広げてくれるのである…!

2.5次元舞台など、最近話題になりがちだが、本物の人が、本物のアクションでテレビから飛び出すってこれは何次元ショーなんだって感じ…

通年で行われている施設なので、施設の作り自体がアクションをする為のものであり、アクションショーとしてもかなりの高レベル。なのにチケットは安価。なんかごめん。


そんなすごい施設なの?あんま想像つかない…っというそこのお客様、公式がどんな構造になっているかフルに活用してみせた映像が来てますんで、こちらだけでも!ぜひ!↓

https://www.youtube.com/watch?v=AH2FxpUsbzs


いいとこづくめなこのライブショーを毎年楽しみにしているのだが、今年は自粛…おのれぇええええええええ!!!!!


3/21.28.29 上坂すみれライブツアー2020

久しぶりの東名阪ツアー!上坂すみれ名古屋飛ばしがち問題からの脱却!と思いきやでした…

すみれちゃんのライブのいいところは、まずすみれちゃんが可愛い。笑笑

次に、専属スタイリスト佐野さんによる、すみれちゃんを可愛くすることしか考えてない衣装が可愛い。

最後に、すみれちゃんの客弄りがたのしい。そんなに無理しなくてもいいんだよ…!とは思うんですが、毎度客降りしてくれたり、ライブグッズを同志(=上坂すみれファン)にばらまいてくれたり、同志の服装をいじり倒したり……

遠くの席でも最前列!にいるような気持ちで参加できるライブですよ。

でも最前列が欲しい。笑笑


あと、私自身が男性アイドルのライブしか行ってこなかった人間なので、演者と同性のオタクってこんなに…こんなに歓迎されていいのか…という気分になります。

ファンサの雨…燦々と…………

あぁぁぁぁぁぁなのに!なのに!ゲネプロまで終わり!今年はダンサーさんも入れて練習してくださったのに!全部!無し!あぁぁぁぁぁぁ 


代わりと言ってはなんですが、インスタライブを時々やって下さいました。楽しいです。

並の神経では同じペースで飲めない(drinking!)あたり、最高に楽しいです。




いきものがかりライブツアー2020 WEDO


放牧後最大規模のライブツアーということで、ワクワクが止まらないツアー、でした!!!

アリーナにいきものがかりが帰ってくるぞ!と沸き立っていた日々が懐かしい…


個人的には、5/20、お誕生日に東京でのライブ開催予定だったのでとても楽しみにしていました。

誰でも応募できるツアーは放牧後初だったからか、倍率が今までより高かったように感じます。その中で得たにもかかわらず、チケットはただの紙切れに…

今回、WEDOというニューアルバムを提げてのツアーでした。このアルバム、放牧後の音楽たちがギュッと詰まっているのですが、変わらないいきものがかりらしさ、もう懐かしさにすら感じるそれと、今の時代に合わせて行くためによりポップが増した音たちがいるのです…

音楽に詳しくない身の人間なので大きな声ではいえませんが、変わらない親しみやすさのある音楽、かつ時代に馴染むよう進化を続ける音楽、それらはいきものがかりの強みだと思います!


いきものがかりの楽曲はほぼタイアップ!と言っても過言でないので、不勉強でもかなり楽しめます。次回はぜひお越しくださいませ…


5/16.17 6/6.7 

 神谷浩史ソロライブツアー2020 Sunny Box


………正直一番いきたかったのはこれです。

これなんです。神谷さんがソロライをする、それだけで日々が輝いたオタクがどれだけいたことか。誰も悪くないのです、だからこそこのぶつけようのない爆裂儚い気持ちはどこへいくのか。


神谷さんファンにはご承知でしょうが、決して歌の活動が得意な方ではないのです…なので、毎度重い腰を上げて頂いている次第ですが、その中で、そのポテンシャルはどこから!?と言いたくなるような素晴らしいライブを見せて下さるのです。


今回10年という節目を経てのライブだったこと。

また、TPというこれまた10年の節目をもったアルバムを提げてのものだったこと。

これまでの神谷さんの歌人生を総動員したものであったはずなのに、その10年の節目を皆んなで祝えなかったこと自体がもう悲しいんです。。。


また、前回のアルバムに、"君のためのラプソディ"という曲があります。

この曲は、歌中の一節を観客が歌うのです。

以前、キラフェス で歌った際、神谷さんが指揮をするなか、私たち観客でその歌を繋ぎました。

今までもコールアンドレスポンスはありましたし、特別なものではないかもしれません。

ただ、その曲の特性上、から神谷さんがサビで紡いだメロディーを繰り返すように私たちが歌い、それを受けてラストのサビを神谷さんが歌う、というストーリーが生まれているのです。私たちが曲の一部というように。

 そして、さらっと言いましたが、この私たちが歌うシーンでは、神谷さんは指揮をして下さいます。ライブ会場は広く、音響を整えて頂いたとしていても、音を聞いて声を出すとずれるのです。

その中で神谷浩史を信じて歌う、という状況下そのものが愛おしくで愛おしくてたまらなかったのですよ。

以前キラフェスで歌われた際は、神谷さんファン以外の方もいらっしゃった場でしたから、今回ソロライで神谷さんファンとして訓練されたオタクの歌声を聞けるのを楽しみにしていました…

 ここも思う節がある部分なのです。神谷さんのファンしかいないライブなんです。ファンでなくても、少なくとも、神谷浩史の歌声に姿に10000円払ってもいいと思ってくれた人なのです。

普段、神谷さんが何かしらのイベントに登壇されるとなると、よっぽどでないと集団で登壇されます。アニメを共に作ったメンバー、一つの劇を作り上げる仲間たち等々。そんな中で数少ない、ステージの主役が神谷浩史、ステージで見るものは神谷浩史しかない、空間なのです。ダンサーさん、ライブ演出など様々な見せ場があるのは重々承知ですが、神谷浩史を見に!!!来ています!と堂々と言いながらチケットを買っている訳です。お金を出しているわけです…

オタクはさがお金をだしたがります…。この現象について良く言及されてますが、シンプルにこれ以外この気持ちの返し方がわからない、だと思うんです笑笑

仕事を通して、お金を稼ぐことの大変さやお金の重みを知っているからこそ、これだけ一生懸命にライブを、つまりその人にとってのお仕事に対して、正統で十分お金を支払いたいって思うんですよ。自分がもし、残業代未払いとか、お賃金貰えなかったら嫌じゃないですか。その気持ちが湧いた結果だと思っています。

 お金を出したい=好きって気持ち、これは友人から聞いて、少し納得した話です。

これが全てと言うわけではありませんが。私たちのお金は有限です。(石油王は知らん)その限られた枠の中で、食費、生活費、家賃と生きていく為のお金を割り振り、自由に使えるお金は減っていくでしょう。その自由に使えるお金だって、遊びに行く為に使うのか、美容に使うのか、様々にあるのに、その優先順位堂々の第一位に並び立ち購入したもの、それが好きなものでなければ何なのだろう、と。新作コスメが欲しい、でもライブがあるからグッと我慢、そんな日もあったでしょう。そうやって、お金を出すために心は優先順位をつけている、それであればお金をだすものは貴方にとって、大好きなものだっただろう、と。


このブログの主旨が変わるほどに書いてますが、結局

神谷さんのライブにお金を出したかった、と言う話です。

神谷さん自身、そして関わってくださったスタッフのみなさん、どうか健康で。

ライブ業界は今大変厳しいかと存じますが、どうか、また神谷さんと手を取って素敵な時間が作れるよう生き抜いて下さい…その際は必ずお金を落とします。



7/4.5 8/1.2.15.16 9/12.12

 MOBライブツアー 6ock! Than9!


こちらも記念すべき、6.9周年!!ということでね!フーーーー🤟


DGSから派生(?)して生まれた、Masochispic Ono Band(略してMOB)は、ONO-DとHIRO-Cをメインボーカルとしたエアバンド

今年は、東京、神戸、福岡、札幌をめぐる二回目のライブツアーを敢行予定でした。(一回目のライブツアーは東京、神戸(????))

 神谷浩史さんと小野大輔さんもゲスト参加する予定だったのに残念ですぴえん。


MOBは…なんというか、ここまでいろんな理由つけて行きたかった行きたかったと言ってますが、それらの理由を総合したら理由になります。総合格闘技です。

一曲ごとにMCして、大喜利大会して()、歌って、叫んで、MOBにしかないこの笑いあり涙ありという起伏。それが好きなんでしょうね…


あと純粋にドリフを見てるのか?ぐらいバラエティみが強いです。

どのくらいかというと、DGSもMOBも知らない私の母が、DGSvsMOB という前回のライブのDVDを見て腹抱えて笑ってたぐらいです。

内輪ネタもめちゃくちゃ多いので、知ってた方がもちろん面白いことこの上ないのですが、何も知らず飛び込んだとしても、何故かその場で面白くなっちゃう、懐の広さ!


今なら、ライブツアーの代わりに行ってくださったニコ生ライブ見れます!劇エモなので見て下さい!

(ファンの間では、神谷浩史によるアクリル板のエモい使い方に今後のライブの夢を見ました、神谷浩史のライブスペックを伺いたい人はぜひ)

https://sp.live.nicovideo.jp/watch/lv326564213





ひとまず、チケットが( ᐛ👐)パァになった公演はこれだけありました。

ただ、これ以外にも本来予定されていたけれど、コロナの影響で存在すら知らされなかったものが多くあったことでしょう…

(アニメかくしごとは先行上映会の予定があったらしいし…)

惜しい…惜しすぎる。本当なら見れたはずの景色がここにないだなんて。


今はどうにもならない時期ですが、その影響で配信だったり、受注生産が滑らかになったり、今まで蔑ろにされてた部分を活かすようになったこともあると思います。


けれど、やっぱり、生のライブなら勝るもんなしたら思ってしまいますね…!

早く、またライブに行けますように。

現地で皆さんと握手!できますように。

新型コロナウイルスに気をつけつつ、健康に暮らしましょうね。







独断と偏見のレディオ ようこそ東映特撮沼へ!

オタク界隈というか、それが好きすぎる界隈にはその独自言語ってあるじゃないですか。
腐女子界隈でいう、ただ頭文字をとっただけじゃないCP名とか。
そのバンド独自のファンの愛称とか。
ハリウッド俳優の特殊な名前の略称とか。(RDJとか最初全く分からなんだ)

そういう独自言語が分かると、検索ってしやすいんですよね。ニッチな人に出会う為の共通言語、当たり前の言葉。
しかし、慣れてきたらともかく、初めて飛び込む沼、いやはや海レベルだった時の言語捜索の難しさよ。。。
これは特殊技能の一つなのかもしれない…

そう思った時に、やっぱり新しい沼に踏み込む時のガイダンスって何かしら欲しいよねとか思うわけです。
あったら楽に沼へ入水(死なない、財布は死ぬ)できるわけですから。

そこでおすすめなのが
東映公認鈴村健一神谷浩史の仮面ラジレンジャー
です。

東映特撮の新しいこと!過去の名作!なんでも喋っちゃえ!っていう自由度しかねぇラジオです。
そもそも東映特撮ってなんやねんと言われると、東映が作ってる特撮作品のことです。
日曜の朝やってるスーパー戦隊シリーズ仮面ライダー等々が該当します。(あと、ニッチなところでいうとメタルヒーローシリーズとかまだまだ言うと終わりません)
主にこの2シリーズにスポットを、当てて語られます。

いや2作品なんて言ったけど、もう歴史ありすぎて、何十作品も、百レベルであるんですよ!
日本が誇る長寿コンテンツの一つですよ…
そんな広がり渡る大海を急に渡るのは大変…

ただ、この愉快なおじさん声優2人と仮面ライダーアイドルの3人でお贈りするラジオを聞けば、
なんか分からんけどこの作品面白いんちゃう?みたいな指針は得られる気がします。

基本、作品について、その楽曲について、だべってだべり尽くして、時々ゲストを呼んで深堀、なんでラジオ。
また、基本的に毎週日曜にやっている最新作の感想もほぼ毎週話してくださるので、
最新作をみーの、ラジオを聞きーのすればより深みまで誘われますよね。

とにかく、特撮のことしか話さないがしかし!
特撮好きでない方も楽しめるんじゃないかなと思います。
そう!特に!今週は!ビギナーズさんに入りやすいチャンス週と勝手に思っています!


東映公認 鈴村健一神谷浩史の仮面ラジレンジャー | 文化放送 | 2020/06/05/金 | 24:30-25:00 http://radiko.jp/share/?t=20200606003000&sid=QRR

下らないことで爆笑したい!
今まで聞きたかったけど、結構ご長寿ラジオだし、どんな関係者がいるの?
稲田徹ってだれ……?
神谷浩史鈴村健一ってどんな人……?

そんな方におすすめな今週です、さぁいろんな意味でウェルカムトゥ特撮沼!