好きはきっと最高級

好きなことの話をざっくばらんにします。

生理がある生活、まじ辛い。

もう煮て焼いてあらゆる調理方法で表現されてきたネタだとしても、私が言わない理由にはならないだろうと思って、愚痴らせてほしい。

生理がある生活、まじ辛い。

生理による症状は個人差が大きい、同じ年頃、同じ体型体重等の人でも違うかもしれない、でもとにかく辛いから話させてほしい。

数日間血が出てお腹が痛い、あとなんかキレやすくなるイライラしちゃうんだよね、
そういう認識が生理にはあると思う。
その通りである。その通りなんだが、実は戦いは2週間前くらいから始まる。そして、これはただただ耐える戦争なのである。

生理まで2週間。
すっっっっっごい鬱期間が始まる。
なんだかとても憂鬱。いつもならしないような凡ミス、いつもなら凹まないようなことになんだかよく分からないが凹んでしまう。
あぁ、私はなぜこの世に生を受けてしまったの、人に迷惑をかけ、クソみたいな存在で、なんの結果もだせずなんの意味も見出せず、何故何故何故生きているのーーーーー?
こ、これは何かおかしい、と気づき出すのである。
私はこれが生理の前症状、というかホルモンバランスの問題なんだなと最近やっと気づいた。
自分の心が脆いのではなく、純粋にそういう時期がやってくるのである。
夜、お布団に入って、あぁなんかもう私ダメ死んだほうがいいんじゃないかな、そう考えてしまった時ハッと気付く、もうすぐ生理ジャーーーーン!!!と。このあたりで、ナプキンとか必要な生理用品が揃ってるかなどを気にしたり、ナプキンを持ち歩く習慣を付け出すのである。

生理まで1週間。
鬱の感覚が落ち着いた頃、すーーんごい下痢になる。なぜ?何を食べた?何が原因で!?なぜこんなに!?と思うほどに下痢になる。
トイレの頻度が極端に増える。朝電車に乗る前に急な下痢を催し、トイレに駆け込んだ結果、電車を乗り逃すことがいくつあったろうか。朝が苦痛である。
そして、これに関しても、そろそろ生理が来るんだ!という余波であることは私は知っている、私は知っているのだ。なので、冷静に腹痛に耐える、ありがとうストッパ下痢止め。
時に仕事先に遅刻しそうになるものの、"生理"という直接的な言葉を避けて心配をかけぬよう報告した結果、『体調は良好ですが、腹痛のため遅刻します!』という謎構文を生み出す羽目になる。コロナの影響で、そうじゃないんです!コロナじゃないんです!と一生懸命弁解が必要でわりと大変。

生理といえば、イライラしだすじゃん女って!みたいなざっくばらんな言い方をされるが、私はこの辺りが一番イライラする。トンガリガールになる。最先端△なガール♪世界に対して当たりが強くなる。世界が私に優しくないことに大変苛立ちを覚える。ただただ理不尽なイライラだということは百も承知なので、アルカイックスマイルで過ごすのである。

生理まであと2、3日。
めっっっっちゃ眠い。シンプルに眠い。なぜこんなに眠い、寝ても覚めても、食べても飲んでも、とにかく眠い。電車の中でガチ寝できる、何なら立ったままでも寝れる。眠いーーー。この辺りから思考を生理に奪われる気分である。
アレをしなきゃ、そのあとはこれをして、あっでも眠い、そのあとこれ、眠、あと、眠いな、めちゃくちゃ眠いな!!!!!!と思考の中に侵食する眠気。仕事中でも趣味でもとにかく邪魔である。この辺りからいつ生理がきてもおかしくないなと決意を固めるのである。

生理前日〜当日。
腰痛ババアになる。腰がいてぇ、俺は昨日引っ越しでも手伝ったんだってばよ?というくらいに腰がいてぇ。背筋を伸ばすことすら辛く、コルセット、いやそんなおしゃれなものじゃなくても良い、腰に巻くやつ、テレフォンショッピングでななんと!今ならもう一枚お付けして!!みたいな感じで売ってる腰痛バンドが欲しくなる。なんかもうこの時点で、なんで全く関係なさそうな腰が痛いのかとテンションだだ下がりである。
それに加えてオールウェイズだるい。かったるい。たぶん霊魂に呪われたらこんな感じ。もしくは、昨晩やけ酒して意識飛ぶギリギリまで飲んだくせに仕事に行くために朝起きた時の体ぐらいかったるい。なんだよ!昨日飲んでないし飲むほどの元気もなかったのになんでこんなかったるいんだ!箸を持つことすら重いし、服を着替えることすら怠いし、気分は完璧に戦場ヶ原ひたぎである。
まだまだ続く、加えて普通にお腹が痛い。下痢を伴う場合もあるが、とにかくお腹が痛い。諸症状のなかでも秀でて、俺がスターだ!と言わんばかりに腹痛が主張してくる。よくわからんが、内蔵が痛いことはなんとなくわかる。まだ妊娠したことないけど、子供がお腹の中にいてのたうち回ってる時ってこんな感じなのだろうかと思う。エンドレスそれなりに痛いが時々猛烈な腹痛が訪れては、鎮まりたまえ…といるかも知れぬ腹痛の神に祈りを捧げる。
主にこの痛みを和らげる為に痛み止めを服用するようにしている。
まだまだあって、眠気は結局デフォで搭載されている上に、食欲が倍増する。いくら食べても食べた気がしない。眠くてだるいのに食欲はあると言う状況下が謎である。風邪をひいた時とかに、なんも食べる元気はないけど胃が空っぽで辛い…という状況があるが、まさにアレ。胃に食べ物を瞬間移動させたい。
食べたいのに、しんどい、せーいーりー!

ここでやっと、皆んな知ってる出血というイベントが発生しているのである。イェーイ。クソ。運営しっかりして!
というかこの、『股から出血している』ことを前提に過ごすことの辛さよ。絶対今日お漏らししちゃうから!いつかはしんないけど!ずっとかもね!と言われてるのと同じですからね。(違う)
洋服は汚れることを前提として目立たない服を選ばないといけないし、選んだとしても漏れてないかな!?と終始不安である。一度椅子の上にあったクッションを血塗れにしてしまい平謝りしたこともあったし、体育館のマットについてしまって恥ずかしくて居た堪れない気持ちになったこともあった。
個人的に嫌なのは、あっでたな、とわかる瞬間に眉間を寄せてしまうあの瞬間そのもの。立ち上がる時とか、話し出す時とか、力んだ時々、又はそんなこといざ知らず明らかに血が出たという何となくの感覚がとことん心地悪い。そして、その心地悪さと同時に脳裏に過ぎる、血が漏れてないかな?服が汚れてないかな?匂いとか気にならないかな?という不安である。薬飲んで、栄養ドリンク飲んで、体の状態をドーピングしまくってやっと普段通りで過ごせるかも知れないと思ってもその瞬間瞬間にそういえば生理だったわ〜と我に返されるのが大変辛い。それでいうと、トイレも大変しんどい。振り返ると便器の中は血の海、というのは見慣れていても血の気がひくし、生理めんどいな〜と我に返されまくりである。
そんな数日間を過ごしてみろ!!!(出血してる期間も人によりますよな、私は数日)イライラするだろうよ!!!!
と思うだろうけど、正直イライラなんてものは通り越して、ただただ憔悴という言葉が見合うかも知れない。何するにも心配ばかり、身体を動かすのは常にだるい、もう怒る気力もこっちにはない、俺を怒らせるんじゃねぇ俺を。10連勤の8日目で、明日のこと考えないといけないのに家事があるから家に帰ったらあれこれしなきゃとなっている状況と思ってほしい。イライラもするがそれ以上に、もう疲れた、イライラするのも疲れたわ…という虚無がそこに広がっているのである………

さっき、個人差はあるが出血する期間は〜という話をしたが、それに対してもよく考えたら同じイメージを持てていないのでは?と最近思った。
いやさ、股から血が出るってどんなよ、って思いません?え、鮮血?まっかっかなの?って思いません?
いや色々!!!!
それこそ人には人の乳酸菌!!!!

なんかどろっとしたもの(汚い例えをすると、鼻血固まったかなと思ったときに鼻いじっちゃって出てくる血塗れの鼻くそみたいな)とか、
恐るべく綺麗な鮮血とか、日による…タイミングによる…
量も色も人による……
そんなのを毎日何回もトイレで顔を合わせることになり、普通に血の気が下がる…

あぁ!!!!めんどくさい!!!!
なんでこんなめに会わないといけないのか!
あぁ!わかってる!こんな風に愚痴ったって何も解決を生まないことを!産婦人科いけとか諸々大変なら対処はあるでしょ?と言われることは分かってる!分かった分かった!!!
もう地球が何回回ったかぐらい聞いた!
でも辛いんじゃ〜今日も今日とて、血祭りの存在を脳に掠めながら生きていく、あと数十年。

誰もにある闇について(映画:夜明けのすべて)

自分にとって、『病名がついてホッとする』という言葉が、地に足ついた言葉になったのはPMSを知った時だと思う。

生理のたびすごくお腹が痛くて、なんなら腰も痛くて、朝貧血で起きれなくて、電車に乗るのも乗り続けるのも辛くて、ずっと眠いし、鬱々とするし、昼は何もかもに嫌気がさすし、夜は哀しくてたまらないし、そんな辛い日々に理由があったことが、とても救われた気持ちになった。

こんな夜は独りでなくて、日本に、世界中に、同じ悩みを抱えた人がいて、またそれを解決しようとしていた人がいたのだと。

そんな自分にとって、PMSを抱える主人公は自分の生き写しのようで、冒頭のシーンから思わず涙が出てしまった。なんだかもう、きっと細部では違うのだが、限りなく同じ痛みを感じた事があったからだ。

治し方が本当にわからなくてあらゆることを試しながら生きること、とにかくあったまって独りで丸まって泣くしかできないこと、洗濯物すらうまくできないこと、人目があるのももうどうでも良くなって体がしんどさで動かなくなること、普段なら流せる苛立ちに全部触覚が動いてしまうこと、全部わかるとしか言いようがない。また、自分の力でどうにもならないのに、自分が人を傷つけてしまったということが、また自分を嫌いになる材料になって何度も何度も自分を縛り上げる感覚はそれはそれは身体に染み入っていた感情だった。

 

あまりリサーチをせずに見に行ってしまったので、最初に原作が瀬尾まいこさんと知って驚いた。でも同時に、なんだか納得した。『そして、バトンは渡された。』がすごく好きなのだが、もちろんテーマも作風も違うが、なんと言うか、描かれている人たちの温かみみたいなものは同じようなものを感じるのだ。意外と、自分が思っているより周りの人って優しいんだよねっていうことをひしひしと感じさせられる。今回も、職場の人たちや、出会う人たちが、もし一緒に過ごしていたら確かにイライラする瞬間もあるかもしれないけれど、優しさに溢れた人なんだろうなと言うことを常に感じるのだ。

 

でも、そんな温かい人々一人一人に、自分の身体が自分の思う通りに動かない時がある。主人公の『自分の身体が思う通りに動かない』という感覚に私はとても頷いた。本当はキビキビ働きたいし、イライラもしたくないのだ、でもできない、そう身体が言うことを聞かなくてもどかしい、何よりも自分のものと断言できるはずのこの身体が自分のものでないような気がする苦しさ。

それを登場人物1人1人が持っている、理由は病気だったり、身近な人を亡くしたり、家庭環境だったり、全くそれぞれではあるんだけども。

みんなそんな中でこの星のもとに生きていて、この星を眺めていて、夜明けを待っている、ただそういう事実があることを改めて思い起こさせてくれて少し世界に優しくなれるような気がした。

細かく好きなところを語りだすと終わらないが1番はこのテーマが伝わってくるところだと思う。

人は思わぬところで救われることがある、という3月のライオンのテーマであり言葉でありセリフを私は自分の一つの目次としている。人の救われる瞬間というのは、きっと自分の予測したタイミングではない。数十秒後かもしれないし、50年後かもしれない、救われると思っても見ないところで救われるものだと思う。彼らにそれがくるのが夜明けであり、それはきっと思わぬところであり、それはそれは美しい朝日が見える瞬間だろう。

 

余談:まだ私があう薬に出会う前、本当に辛かった頃のPMSの症状を綴った日記があった。誰に読ませるつもりでもないけれど、苦しくて誰かにわかって欲しくて書いたものだった。これは映画だからファンタジーでしょ?と思う人がいたら、少なくともこのぐらいしんどい人はいると参考にしてほしい。どうか、病気に位を付けず、身近な人を労わって生きてほしい。

 

2022エンタメ20!

2022年お疲れ様でした〜!

今年は個人的には、いろんな現場に行こうと足は運んだつもりですが、こうやって振り返ると同じフィールドにはなってしまって…幅広くって難しいですね。読書量が減ってしまったことと、古典分野の知識の浅さに後悔した一年だったので、来年はもっといろんなことに首突っ込みたいですね。

 

20.2.5次元舞台 

おジャ魔女どれみドッカ〜ン!

か、可愛い……!いろんなアイドルが、舞台を実施してる中で、これはもっとやってほしい!と思う演技力でした。アイドルの方ってビジュアルが五億点じゃない…?だから.5やったらそりゃ似合うんですわ…でもちゃんと面白かったし、総合的に良い!原作ファンにもおすすめできる!一作でした。

https://25jigen.jp/report/71630

 

19.イベント

あざとくて何が悪いの?フェス~地上波では絶対話せない!? 1日限りのディープなお悩み相談会~

よく神谷さんが声優に"必要な筋肉があって"と言う話をする様に、同じ芸能界にいてもYouTuberなど動画畑から来た人とテレビからきた人って使う筋肉が違うんだなぁって思うんですよ。動画だと話のテンポが悪いと、編集で詰めたり出来るし、ながら見されることを前提として尺の中で最大瞬間風速を作れれば、になっている。それに対して、テレビは生だからこそその場その場の瞬発力、場を繋いでいるように見せない技術が試される気がする。あざとくてのメインメンバー3人は3人とも一人でMCができる人間なので、とにかくその回しのスムーズさがレベル違い…。収録をみてるのかって思うくらいの、生なのにテンポ感の良さに、テレビで鍛えられた何かを感じました。

 

18.M-1決勝ネタ ヨネダ2000 餅つき

このネタ、M-1の大舞台でできるってかっけぇ!という謎の感動すら覚えましたわ。多分日本人じゃなくても笑えるし、老若男女、何かを知らなくても何かを知っていたからと言って笑える笑いじゃないの最高だなと思いました。失礼ながら、W-1まで存じ上げなかったのだけれど、そこからどハマりしました、びっくらぶ

https://youtu.be/KIgQgg7W-vc

 

17.アニメ映画 ドラゴンボール超ヒーロー

ドラゴンボール全部見てないのにランクインさせてすみません……!
知らない人間が見ても面白いって言うのは勿論、作画が凄い!CGをCGに見せない、作画のように見せる、その技術が凄すぎて、それがslam dunkにも繋がっているんだろうなと思いつつこれからに期待…

https://2022dbs.com

 

16.アニメ 平家物語

アニメ界の大河。テーマ的にもちろんそうではあるんだけれど、とにかく時代の波が、当たり前の移ろいが激しい中に放り込まれて自分まで苦しくなる一作でした。全国の高校生に勉強として見せてほしい、これなら楽しんでみられると思う。

https://heike-anime.asmik-ace.co.jp

 

15.チグハグ ♪THE SUPER FRUIT

最初見た時、ジャニーズ??と思ったら全然違う畑から出てきた子たちで驚きました…
Tiktokのブレイクから聞き出したけれど、歌詞がポジティブ5億点で挫けた時に私を激しく揺さぶります(物理)1発ホームランではなく、長く活躍していただけるといいなぁ。

https://youtu.be/SC8cLCziXOs

 

14.maridge 中村明日美子『blanc』原画展

け、結婚式だー!!!!お、推しの結婚式だー!!!!
急に小綺麗な受付が出てきて、推しがタキシード着てて?け、結婚式ぢゃーーーーん!
もう既に原作も読んでいて、もう最早周知なのに、会場で『結婚したね……!』って20回は言った。

https://akaneshinsha.com/opera/asmknkmr/asmk_mariage/

 

13.冨樫義博

楽しかったでーーーーす!!!
原画が意外と修正が少なくて、もともとの画力がぱねぇんだ…っていう衝撃でもう小さくなってました。いろんな衝撃もすごいけど、念能力の分布表がとにかく衝撃で。今暗黒大陸編にきて、一般人と持っている人の念についての感覚がわかってきた中で、コムギが天才なのは念能力だった!と言うのが衝撃で。色んな人がいる中で、その極みに念能力者がいるという、今私たちの世界との地続き感にドキドキしました。

https://togashi-ten.com

 

12.映画 流浪の月

苦しい…人間は結局得られなかったものに固執して生きてしまう、そんな悲しい現実を突きつられて泣いてしまった。その人の幸せはその人にしかわからない、その人の苦しみはその人にしかわからない、だから私が感じた幸せや苦しみは決して同じものを感じ取ることはできないんだろうなぁとはおもいつつ、経験が増えれば増えるほど同調してしまう幸せや苦しみが増えることを思い出します。

https://gaga.ne.jp/rurounotsuki/

 

11.太陽のEsperanza ♪Re:vale

今年、と言っていいか疑問なんだけれど、いい歌詞だなとしみじみ思ったのと、リズムが歌いやすくてアニメで見てから何度も聞いたのでランクイン。お前らに負けるような3人な訳ないだろ、というのを素直に伝えてくれる歌詞なのは勿論、ファン達を鼓舞するような、今3人がどのような状態か分からなくて迷子になっているファンたちの指針になるような歌詞が心強いなぁと思う。アイナナに限らず、物語書き下ろし楽曲がどのくらいそのものに沿って書くかというのは、作詞家の方にも悩ましいんだろうなぁ。。。

 

 

10.アニメ うる星やつら OP映像

とにかくッッッかわいい!!!!!!!
最初は何でラムちゃんのラブソングやないんや〜という批判があれど、どんどんファンの間にこの曲が浸透してめっちゃラムちゃん可愛いじゃん!歌詞めっちゃいいじゃん!と令和のファンに浸透していったのが驚き。リメイクという意味で今年一番うまかったと思う。でも何よりラムちゃんが可愛い。どこで止めてもラムちゃんが可愛くてびっくりする。笑笑

https://youtu.be/pEVhv4eB8Q8

 

9.ウタカタララバイ ♪ウタfeat Ado

今年はAdo躍進の年でしたね…!
急に話題になりすぎて、いろんなところから謂れのない反感を買うことも多かったでしょうが……
どのワンピ楽曲もめちゃくちゃ好きですが、ウタカタララバイが一番声色を素早く入れ替えて、歌い手であったからこそ表現できた領域があったな〜と思ったのでチョイス。

https://youtu.be/hyV1AJiFNyo

 

8.漫画 これ描いて死ね とよ田みのる

俺も……コミケに行きたい!と思わされた一作。キャラの一人一人が可愛くて、そのマンガへの熱量に惚れてしまう、、、。それととにかく、漫画がうまい!うまい!コマ使いがとにかく面白くて、漫画ってこんなに面白いんだー!と何度も思い返させてくれるひと作品。と、とりあえず読んでみてくれとしか言いようがない。。。

https://www.amazon.co.jp/これ描いて死ね(1)-ゲッサン少年サンデーコミックス-とよ田みのる-ebook/dp/B09YH8ZX5T/ref=mp_s_a_1_1?adgrpid=135830464259&hvadid=621496285838&hvdev=m&hvqmt=b&hvtargid=kwd-1657607396860&hydadcr=19429_13465037&keywords=これ描いてしね&linkCode=plm&qid=1672492904&sr=8-1

 

7.神谷浩史のブロマイド 月刊TVガイド新春超特大号

ランキング入りさせるの悩んだんですけど、、、笑笑
曲がりなりにも、もう8年以上神谷浩史さんを推しとして生きてきて、正直、正直、猫耳もうさみみも美容師もエプロンも白スーツも赤スーツも見たし、もう、もう着たとこ見たことない服ないだろ……という驕りが自分の中にありました。結局かっこいいスーツで来られると湧く私がいるんですが、もうその程度で揺らぐような自分じゃないぞと言う自負がありました。
こ、この手があったか………!も、もっこもこ…!しかもメガネ!!!!!夏が好きであったかいのが好きな神谷浩史にもこもこ、もこもこさせると言う手があったかと!
久しぶりに喉から手が出るほど欲しいブロマイドでした。ありがとうTVガイドの中の人。

https://www.animate-onlineshop.jp/sphone/products/detail.php?product_id=2182127

 

6.ライブ Vaundy one man live at BUDOKAN "深呼吸"

急遽チケットを取り駆け込んだライブ、周りが四方カップル、平均年齢27ぐらいという、私はあまり訪れない環境すぎて緊張しました…

勉強不足で踏み入れたのに、とにかくタイアップ曲が多いので全然口ずさめる、しかもアレンジされてますます踊りたくなる仕様に。こんなに踊ったライブは久しぶりかも。

https://m.youtube.com/watch?v=Deb92JESFos

 

5.イベント エクステンドフェス

いつかジャニーズ事務所みたいになってほしい。(規模の話で運営の話では無い)

あと、推しの実写アクスタが出て歓喜でした。

https://joqrextend.co.jp/extend10th/

 

4.ドラマ 初恋の悪魔

今年一番毎週発狂していたドラマ…
言葉の端と端が美しくて、言葉のないところまで美しいというか…
松岡茉優さんのことがまた好きになってしまった…結婚したい……私も一緒にカレー作りたい…(語彙力の衰退

https://www.ntv.co.jp/hatsukoinoakuma/

 

3.アニメ映画 犬王

大好き湯浅政明監督の最新作。野木亜紀子脚本と聞いた時点でとにかく震えてしまって、ティザーのお面一枚の画像が出た時点でドキドキしてました。原作を読んだ時、とにかくテンポ感が良くて。私があまり歴史物を読まないので比較できないのですが、神の目線感が強い文章で、その時代の事わからんし…という感情より、私もその"神"の目線に寄り添うことで、なんか知らんがこんなことが起こっているとは!とポンポン受け入れられました。湯浅作品の原作って(私がもともと好きだから)森見作品のような、これってどう言う画……?と思う文章を湯浅監督独特の感性で描いていて、この人の感性が好きだ…この世界に居たい!と思うことが多かったんです。なので、この"神"感の強い文章のどこに感性を盛り込むのか?と疑問に思っていたら、もうもうもう、確かに原作には書いてあったけども!!!!のオンパレードで。(書いてないこともある)湯浅監督の行間を広げるところ、といいますか、とにかくもう夢想の世界が美しすぎて震えました。今年もエルヴィスやワンピ、すずめにRRRと音楽が生き生きとした映画はたくさんありましたが、こんなに踊り出しそうになった作品はなかったなと思いました。
アカデミー賞取ってくれ!!!!!

https://inuoh-anime.com

 

2.ゲーム スプラトゥーン3

ゲームハードを自分で買うのが人生で初めてでした。あまりゲームに迎合しない家庭で育ったので、小さい頃に友達と和気あいあいとゲームをした経験が皆無で。FPS系には専ら自信がなく、購入したものの避けていたのですが、えいやー!とやり始めたら徹夜するほどのどハマりですよう。ビジュアルの可愛さ、今っぽさで入りやすい、あと色んな活躍の仕方ができるのがよいかもしれない。今まで、相手をキルできる瞬発力が無いといけないとばかり考えていたけど、マップをみて塗られてないところをこっそり塗ったり、キルだけが活躍要因じゃ無いことでゲームが怖い自分も楽しめたかなと。

https://www.nintendo.co.jp/switch/av5ja/index.html

 

1.映画 スパイダーマンNOWAYHOME

ぼくたちはスパイダーマンを忘れないぞ……!
何がいいって言い難くて…今まで何度もあのスパイダーマンをこのスパイダーマンを見続けてきて、辛いことたくさんあったね、でも君は本当にヒーローだよって背中をポンポンとしたくなるような集大成になる作品でした。

https://bd-dvd.sonypictures.jp/spidermannowayhome/

 

ではでは、来年も良きエンタメライフを!

 

 

2022エンタメ20!

2022年お疲れ様でした〜!

今年は個人的には、いろんな現場に行こうと足は運んだつもりですが、こうやって振り返ると同じフィールドにはなってしまって…幅広くって難しいですね。読書量が減ってしまったことと、古典分野の知識の浅さに後悔した一年だったので、来年はもっといろんなことに首突っ込みたいですね。

 

20.2.5次元舞台 

おジャ魔女どれみドッカ〜ン!

か、可愛い……!いろんなアイドルが、舞台を実施してる中で、これはもっとやってほしい!と思う演技力でした。アイドルの方ってビジュアルが五億点じゃない…?だから.5やったらそりゃ似合うんですわ…でもちゃんと面白かったし、総合的に良い!原作ファンにもおすすめできる!一作でした。

https://25jigen.jp/report/71630

 

19.イベント

あざとくて何が悪いの?フェス~地上波では絶対話せない!? 1日限りのディープなお悩み相談会~

よく神谷さんが声優に"必要な筋肉があって"と言う話をする様に、同じ芸能界にいてもYouTuberなど動画畑から来た人とテレビからきた人って使う筋肉が違うんだなぁって思うんですよ。動画だと話のテンポが悪いと、編集で詰めたり出来るし、ながら見されることを前提として尺の中で最大瞬間風速を作れれば、になっている。それに対して、テレビは生だからこそその場その場の瞬発力、場を繋いでいるように見せない技術が試される気がする。あざとくてのメインメンバー3人は3人とも一人でMCができる人間なので、とにかくその回しのスムーズさがレベル違い…。収録をみてるのかって思うくらいの、生なのにテンポ感の良さに、テレビで鍛えられた何かを感じました。

 

18.M-1決勝ネタ ヨネダ2000 餅つき

このネタ、M-1の大舞台でできるってかっけぇ!という謎の感動すら覚えましたわ。多分日本人じゃなくても笑えるし、老若男女、何かを知らなくても何かを知っていたからと言って笑える笑いじゃないの最高だなと思いました。失礼ながら、W-1まで存じ上げなかったのだけれど、そこからどハマりしました、びっくらぶ

https://youtu.be/KIgQgg7W-vc

 

17.アニメ映画 ドラゴンボール超ヒーロー

ドラゴンボール全部見てないのにランクインさせてすみません……!
知らない人間が見ても面白いって言うのは勿論、作画が凄い!CGをCGに見せない、作画のように見せる、その技術が凄すぎて、それがslam dunkにも繋がっているんだろうなと思いつつこれからに期待…

https://2022dbs.com

 

16.アニメ 平家物語

アニメ界の大河。テーマ的にもちろんそうではあるんだけれど、とにかく時代の波が、当たり前の移ろいが激しい中に放り込まれて自分まで苦しくなる一作でした。全国の高校生に勉強として見せてほしい、これなら楽しんでみられると思う。

https://heike-anime.asmik-ace.co.jp

 

15.チグハグ ♪THE SUPER FRUIT

最初見た時、ジャニーズ??と思ったら全然違う畑から出てきた子たちで驚きました…
Tiktokのブレイクから聞き出したけれど、歌詞がポジティブ5億点で挫けた時に私を激しく揺さぶります(物理)1発ホームランではなく、長く活躍していただけるといいなぁ。

https://youtu.be/SC8cLCziXOs

 

14.maridge 中村明日美子『blanc』原画展

け、結婚式だー!!!!お、推しの結婚式だー!!!!
急に小綺麗な受付が出てきて、推しがタキシード着てて?け、結婚式ぢゃーーーーん!
もう既に原作も読んでいて、もう最早周知なのに、会場で『結婚したね……!』って20回は言った。

https://akaneshinsha.com/opera/asmknkmr/asmk_mariage/

 

13.冨樫義博

楽しかったでーーーーす!!!
原画が意外と修正が少なくて、もともとの画力がぱねぇんだ…っていう衝撃でもう小さくなってました。いろんな衝撃もすごいけど、念能力の分布表がとにかく衝撃で。今暗黒大陸編にきて、一般人と持っている人の念についての感覚がわかってきた中で、コムギが天才なのは念能力だった!と言うのが衝撃で。色んな人がいる中で、その極みに念能力者がいるという、今私たちの世界との地続き感にドキドキしました。

https://togashi-ten.com

 

12.映画 流浪の月

苦しい…人間は結局得られなかったものに固執して生きてしまう、そんな悲しい現実を突きつられて泣いてしまった。その人の幸せはその人にしかわからない、その人の苦しみはその人にしかわからない、だから私が感じた幸せや苦しみは決して同じものを感じ取ることはできないんだろうなぁとはおもいつつ、経験が増えれば増えるほど同調してしまう幸せや苦しみが増えることを思い出します。

https://gaga.ne.jp/rurounotsuki/

 

11.太陽のEsperanza ♪Re:vale

今年、と言っていいか疑問なんだけれど、いい歌詞だなとしみじみ思ったのと、リズムが歌いやすくてアニメで見てから何度も聞いたのでランクイン。お前らに負けるような3人な訳ないだろ、というのを素直に伝えてくれる歌詞なのは勿論、ファン達を鼓舞するような、今3人がどのような状態か分からなくて迷子になっているファンたちの指針になるような歌詞が心強いなぁと思う。アイナナに限らず、物語書き下ろし楽曲がどのくらいそのものに沿って書くかというのは、作詞家の方にも悩ましいんだろうなぁ。。。

 

 

10.アニメ うる星やつら OP映像

とにかくッッッかわいい!!!!!!!
最初は何でラムちゃんのラブソングやないんや〜という批判があれど、どんどんファンの間にこの曲が浸透してめっちゃラムちゃん可愛いじゃん!歌詞めっちゃいいじゃん!と令和のファンに浸透していったのが驚き。リメイクという意味で今年一番うまかったと思う。でも何よりラムちゃんが可愛い。どこで止めてもラムちゃんが可愛くてびっくりする。笑笑

https://youtu.be/pEVhv4eB8Q8

 

9.ウタカタララバイ ♪ウタfeat Ado

今年はAdo躍進の年でしたね…!
急に話題になりすぎて、いろんなところから謂れのない反感を買うことも多かったでしょうが……
どのワンピ楽曲もめちゃくちゃ好きですが、ウタカタララバイが一番声色を素早く入れ替えて、歌い手であったからこそ表現できた領域があったな〜と思ったのでチョイス。

https://youtu.be/hyV1AJiFNyo

 

8.漫画 これ描いて死ね とよ田みのる

俺も……コミケに行きたい!と思わされた一作。キャラの一人一人が可愛くて、そのマンガへの熱量に惚れてしまう、、、。それととにかく、漫画がうまい!うまい!コマ使いがとにかく面白くて、漫画ってこんなに面白いんだー!と何度も思い返させてくれるひと作品。と、とりあえず読んでみてくれとしか言いようがない。。。

https://www.amazon.co.jp/これ描いて死ね(1)-ゲッサン少年サンデーコミックス-とよ田みのる-ebook/dp/B09YH8ZX5T/ref=mp_s_a_1_1?adgrpid=135830464259&hvadid=621496285838&hvdev=m&hvqmt=b&hvtargid=kwd-1657607396860&hydadcr=19429_13465037&keywords=これ描いてしね&linkCode=plm&qid=1672492904&sr=8-1

 

7.神谷浩史のブロマイド 月刊TVガイド新春超特大号

ランキング入りさせるの悩んだんですけど、、、笑笑
曲がりなりにも、もう8年以上神谷浩史さんを推しとして生きてきて、正直、正直、猫耳もうさみみも美容師もエプロンも白スーツも赤スーツも見たし、もう、もう着たとこ見たことない服ないだろ……という驕りが自分の中にありました。結局かっこいいスーツで来られると湧く私がいるんですが、もうその程度で揺らぐような自分じゃないぞと言う自負がありました。
こ、この手があったか………!も、もっこもこ…!しかもメガネ!!!!!夏が好きであったかいのが好きな神谷浩史にもこもこ、もこもこさせると言う手があったかと!
久しぶりに喉から手が出るほど欲しいブロマイドでした。ありがとうTVガイドの中の人。

https://www.animate-onlineshop.jp/sphone/products/detail.php?product_id=2182127

 

6.ライブ Vaundy one man live at BUDOKAN "深呼吸"

急遽チケットを取り駆け込んだライブ、周りが四方カップル、平均年齢27ぐらいという、私はあまり訪れない環境すぎて緊張しました…

勉強不足で踏み入れたのに、とにかくタイアップ曲が多いので全然口ずさめる、しかもアレンジされてますます踊りたくなる仕様に。こんなに踊ったライブは久しぶりかも。

https://m.youtube.com/watch?v=Deb92JESFos

 

5.イベント エクステンドフェス

いつかジャニーズ事務所みたいになってほしい。(規模の話で運営の話では無い)

あと、推しの実写アクスタが出て歓喜でした。

https://joqrextend.co.jp/extend10th/

 

4.ドラマ 初恋の悪魔

今年一番毎週発狂していたドラマ…
言葉の端と端が美しくて、言葉のないところまで美しいというか…
松岡茉優さんのことがまた好きになってしまった…結婚したい……私も一緒にカレー作りたい…(語彙力の衰退

https://www.ntv.co.jp/hatsukoinoakuma/

 

3.アニメ映画 犬王

大好き湯浅政明監督の最新作。野木亜紀子脚本と聞いた時点でとにかく震えてしまって、ティザーのお面一枚の画像が出た時点でドキドキしてました。原作を読んだ時、とにかくテンポ感が良くて。私があまり歴史物を読まないので比較できないのですが、神の目線感が強い文章で、その時代の事わからんし…という感情より、私もその"神"の目線に寄り添うことで、なんか知らんがこんなことが起こっているとは!とポンポン受け入れられました。湯浅作品の原作って(私がもともと好きだから)森見作品のような、これってどう言う画……?と思う文章を湯浅監督独特の感性で描いていて、この人の感性が好きだ…この世界に居たい!と思うことが多かったんです。なので、この"神"感の強い文章のどこに感性を盛り込むのか?と疑問に思っていたら、もうもうもう、確かに原作には書いてあったけども!!!!のオンパレードで。(書いてないこともある)湯浅監督の行間を広げるところ、といいますか、とにかくもう夢想の世界が美しすぎて震えました。今年もエルヴィスやワンピ、すずめにRRRと音楽が生き生きとした映画はたくさんありましたが、こんなに踊り出しそうになった作品はなかったなと思いました。
アカデミー賞取ってくれ!!!!!

https://inuoh-anime.com

 

2.ゲーム スプラトゥーン3

ゲームハードを自分で買うのが人生で初めてでした。あまりゲームに迎合しない家庭で育ったので、小さい頃に友達と和気あいあいとゲームをした経験が皆無で。FPS系には専ら自信がなく、購入したものの避けていたのですが、えいやー!とやり始めたら徹夜するほどのどハマりですよう。ビジュアルの可愛さ、今っぽさで入りやすい、あと色んな活躍の仕方ができるのがよいかもしれない。今まで、相手をキルできる瞬発力が無いといけないとばかり考えていたけど、マップをみて塗られてないところをこっそり塗ったり、キルだけが活躍要因じゃ無いことでゲームが怖い自分も楽しめたかなと。

https://www.nintendo.co.jp/switch/av5ja/index.html

 

1.映画 スパイダーマンNOWAYHOME

ぼくたちはスパイダーマンを忘れないぞ……!
何がいいって言い難くて…今まで何度もあのスパイダーマンをこのスパイダーマンを見続けてきて、辛いことたくさんあったね、でも君は本当にヒーローだよって背中をポンポンとしたくなるような集大成になる作品でした。

https://bd-dvd.sonypictures.jp/spidermannowayhome/

 

ではでは、来年も良きエンタメライフを!

 

 

未来は輝いてるなんて言うシラフじゃ言えない言葉の話【すずめの戸締まり】

すずめの戸締まりが公開となってから、初めての土日を挟んで月曜日。仕事がら、最新のエンタメには目を通す人が多く、その日出勤だったメンバーは全員土日にすずめを見ていた。ポロポロと感想を共有しながら、先輩Aが
『でも、本当に東日本大地震の中心で被災した人がどう思うんだろうね。』と言った。弊部には東北某所出身の先輩Bがいる。先輩Cは、先輩Bに少し目配せというか、含みのある表情を向けた。それを見た先輩Aは、『でも、コイツ東北出身っつってもそんな被害の場所じゃないっすよ?』と言った。温厚な先輩Bは、暖かくて柔らかい何かで包んで、僕の被災経験を話していた。それを聞いて、全然"そんな被害"じゃない、と思い、先輩Aにイラっとした。その配慮のなさにイラっとした。だけど、その先輩Aの言葉で先輩Bが自分の事を語り出したのは事実だ。配慮がないのは良くない、でも、誰かが踏み込まなければ広がらなかった、知らなかったことなのかもしれない。もちろん踏み込み方はあるのだが。

そういう意味で言うと、東日本大地震の被災者ではないわたしが言えることではないとはいえ、すずめの戸締まりは温かい踏み込み方だったと思う。
もちろん、当時を想起させるシーンは多い。緊急地震速報の音、窓サッシがガタガタと言って地震がだんだん肌に感じられるようになる雰囲気。二次災害である火災を思わせるような、扉の向こうの世界。ただ、(私が当事者でないことも大きいかもしれないが)どちらかというと、そんな直接的に想起させるシーンより、今何もない場所に本当は生活があった、暮らして生きている人がいたと土地の声を聞くシーンの方が胸が苦しくなった。どれだけの人が『行ってきます』と言って生活していたのか、言ったのに『ただいま』はいえなかったのか。それを思わされた瞬間がつらかった。
そのほかにも、すずめが母を探し歩いた時の日記のシーン。真っ黒に塗りつぶされた日記と当時の音。もし画があったら辛かったかも、と思ったけれど、画がなかったからこそ、自分の中で小さなすずめの当時の姿がまざまざと脳裏によぎる。その日記にもう、何も書けないほどに疲れて考えたくなくて先が見えなくて、真っ暗でたまらなくて、そんな姿が画としては見えないのに頭に膨らんでいく。未来が見えない、暗闇の中を歩くすずめの姿。

災害の辛いところはそこだと思う。シン・ゴジラで、国民を速やかに避難させて欲しいという指令に対し「避難というのは、住民に生活を根こそぎ捨てさせるということだ。簡単に言わないでほしいな」と言ったことが話題になっていた。その通りで、ただ自分の大切な人が死んだだけでも大概辛いのに、その土地に今まで通り存在できなくなり、そこで当たり前のようにあった生活がなくなる。自分が当たり前だと思っていた全てが覆るのだ。何か一つがなくなったのではない、今自分の手元にあるものを数えた時、無くしたものの方が多いような状況だ。そんな状況で、未来の事が考えられるだろうか、明日どうやって過ごすのかも見えないのに。

その苦しみをしっかりと描いたからこそ、今のすずめが小さなすずめに言ったことがとても身に染みた。今のすずめが小さなすずめに言ったことは、ある意味ただ事実を述べただけだ。今のすずめは小さなすずめがどうやって、また美味しくご飯を食べられるようになって、お母さんがいなくても『いってらっしゃい』が言えて、好きな人ができて、そうやって今まで生きてきたか知っている。だから自信を持って言えるのだ、"貴方の未来は輝いてるよ"と。
私には、この言葉を言うためにここまで映画が描かれてきたんだなと思った。
私は、東日本大地震で被災していない、大地震や土砂災害、河川の氾濫、そう言ったものには幸い会わずに生きてきた。だからって、自信を持って毎日幸せでした、とは言えない。いろんな事があったし、その中で明日ってどうなるんだろうと未来を疑う瞬間だってあった。日本は災害大国だが、それでもきっと私と同じように被災はしていない人も多くいるだろう。でもその人たちにもこの映画が響くのはこの点だと思うのだ。
生きていれば、未来を信じられない瞬間は出てきてしまう。その時に、何の根拠がなくても、自分の未来は輝いてる、そう信じて生きるしかないと言う事だ。そう信じて生きていけば、未来は輝くということだ。書いててめちゃくちゃ恥ずかしくなるくらい単純で当たり前のことなんだけど、大人になったり、本当につらいときってすぐ忘れてしまう。それを伝える為に、扉の中は時の流れが混同することなど様々な仕組みが織りなされていたのだと思う。

今、震災をあんなに大々的に取り扱うことについて、賛否両論ある。でも、議論すべきは震災を取り扱っているか否かではないだろう。震災だけでなく様々な苦しみがある中でどうやって自分が前を向くかを思い出させてくれる、作者なりの前の向き方の答えを伝えたかったのかなと思う。どうやって私たちが立ち上がってきたのかが議論されるべき点なのかなと思う。

復讐からは何も生まれない!と言われて。【ブラックパンサー ワカンダフォーエバー】

復讐からは何も生まれない!
恋人を、友を、家族を、血は繋がっていなくとも家族以上に親しかった、愛した誰かを失った時。その人を殺した憎き相手を殺そうとする人物を止めるためによく聞く言葉だ。
よく聞く?というか、もはやテンプレ化されている言葉だ。その後ろに、お前に何がわかる!!!と続くやつだ。
ほんとうにその通りだと思う。今刃を握り血走った目で人を殺そうとするその人と、その人の愛した人との間に何があったかなんて、その二人、当事者にしかわからないことだ。その二人以外に入る余地はないのだ。愛した人が同じ人であったとしても、その人との関係性はそれぞれ異なる。その人をどのように思っていたかが違うように、その人をどのように喪に服すかも違うのだ。その形が復讐だっただけで、何かを生み出そうとしている訳ではないのだ。許せない、私の愛しい人をこの世界から、私から奪ったことが許せない、それ以上でもそれ以下でもないのだから。

私はMCUシビルウォーが一番好きだが、シビルウォーブラックパンサーの関係性がとても好きだ。シビルウォーだけ見ると、ティチャラが何故父を殺した人間を許したのか分からない。何にも変え難く、愛というより敬愛という最上級の想いを持っていた父を、殺した人間をだ。シビルウォー冒頭では、目の色を変えて、それこそ手段を問わず殺そうとしていたのに。ブラックパンサーを通して、自分の中の憎しみにどう向き合うか、自分の憎しみは相手からどう見えているのか、自分にとって復讐は何の為の手段なのか、それに向き合った結果がシビルウォーに現れている。ただ、それが、向き合いきれていないトニースタークと対比される様が残酷なのだ。厳しい雪山の中で相手を許したチャカと、復讐の炎が滾り相手にひたすら矛先を向けるスターク。私たちは一つの父を失った憎しみに対して、そんな結論を見ていた。

だからこそ、理解しているのだ、視聴者としての私たちは、ティチャラもラモンダも自分の為に大事な人が人を殺すところなんて見たくないし、そんなことしても何も変わらないことを。復讐は新たな復讐を生むだけだと。
ただ、シュリは違う。たしかに共に戦った、共にあの時代を生きていた。でも、自分の因縁と戦い、自分が復讐の矛先にあった、そういう経験をし、自分の復讐心と向き合ったティチャラではない。彼ではないのだ。

ブラックパンサーでその葛藤を見てきたいち視聴者としては、シュリがそんな復讐にかられるシーンを見ているのが辛かった。そして何より、きっと草原で、やっと母と分かり合えるのだとハッピーエンドを期待していたので、ハーブを飲んだ後の瞬間はショックなことこの上なかった。(でも、前作でキルモンガーが父と会ったのは父が死んだ場所=草原ではないのだから、シュリがあの王の間から現れた瞬間肝が冷えた)キルモンガーが諭してくれる訳でもなく、あの時間は本当に辛かった…

だから、何をきっかけに自分の中の復讐心とケリをつけるのだろう、そこがすごくドキドキしていた。だって、同じように復讐は新たな復讐を生むだけだと気付かされて復讐しないだけじゃ、前作と同じことを違う人物でやっただけじゃないか、と。でも、シュリの出した答えは『自分の復讐の為に民を巻き込んではいけない』だった。シュリは研究自体がきっとそもそも大好きだろうが、母に何をしてるか聞かれたとき未曾有の危機が来ても国を守れるように、と国を守ることを考えていた。母と同じように、元来この国が、民が愛おしく、大好きなのだ。パンフの中で、ナキア役のルピタニョンゴが、『ワカンダはそもそもどういう存在?』という問いに対して、『ワカンダは居場所を象徴していると私は感じてるんです。〜誰にでも、それなりのコミュニティがあるものですよね。そしてコミュニティであるはずのものが、脅威となったり味方になったりします。〜』この表現がすごく正しいと思っていて、日本で"地元"とか"故郷"というと、良くないイメージ、縛られているようなイメージを描きがちで、それをワカンダに私は投影してしまっていたかもしれない。それよりもっとフリーダムで、たとえば良く遊ぶ友達3人組、とかそういうレベルの話、というと軽くなるかもしれないが、ここにいると自分として振る舞えるという一つの場所、という意味合いだ。シュリは、もちろん世界のいろんな場所のことが好きだけど、このコミュニティのことが好きなんだと思う。しきたりはめんどくさいし、古臭いかもだけど、でもここが好き、だから守りたい。しかもその思いを敵であるネイモアにも見た。そういう解りあい方をこの映画の中で見せたのはいいなと思った。シュリが兄の死を、母の死を、復讐という瞬間的にスカッとするもので昇華させない、丁寧に丁寧に受け入れていく様を描いていくところは、私たちが俳優としての彼を失った悲しみ(というとすごくあれなのだが)を昇華させてくれる時間として有難い時間だと思った。

先ほど、"しきたりはめんどくさい"と言ったが、このアンサーが出ているのもこの作品の愛おしさだと思う。
私もしきたりはめんどくさいと思う方だが、多くのしきたりはこれまで様々なことを良き方向に導こうとして決めたルールであり、それが現代まで変わらなかったからたまたまめんどくさく感じているものだと思う。今合理的理由がないだけで、昔は合理的理由があった、ということだ。だから、それを100%否定する必要はないし、信じるものを愚弄することは違う、と個人的には思う。この世界では、祖先に会える草原に行ける、という不思議が、信仰によってか、ハーブの力によってか、実際に起こる。祖先の行先への信仰が、実際に自分に返ってくる。母が死ぬ前に自分が否定したそれは本当に有ったのだと突きつけられる。そこから、ラストシーンで、母の言うように喪服を燃やすのだが、風は感じても(おそらく)母の温かみも兄の優しさも肩には感じることなく時が過ぎていく。それを小馬鹿にしたようなシュリの笑顔と涙にすごく胸が苦しくなった。ここでこんな対比を見せられると思っていなかった。でも、そんか肩を見透かすように現れたのはトゥーサンだった。祖先はここには寄り添ってくれないかもしれない、死んだ者なのだ、この世からはもう願っても会えないのだ。でも、こうやって命を継ぐものがいる、脈々と受け継がれるワカンダの血がある、自分の愛したものは生き続けるのだ、そう確信させてくれるエンドはとても美しいと思った。

本作初登場のリリは魅力的ではあったが、まだ愛せる!までは行かなくて、それこそシビルウォーで初登場したスパイダーマンを思い出した。なんかすげぇ助っ人。笑
これからきっとMCUに欠かせない存在になってくれるんだろうなと思うし、シュリとの姉妹感溢れる雰囲気がまた見れると嬉しいなと思う。

ティチャラ、チャドウィックボーズマンが生きていたら、どんな作品になっていたんだろう。彼はどんな風に国を導いたのだろうと、ついつい想像してしまう。だけど、この作品はそれに関わらずとても大好きな作品だ。
でも、もし生きていたら、シュリと笑い合う姿がもう一度見たかったなと思う。ティチャラを演じてくれて、ほんとうにありがとう。

私もきっと大丈夫【大丈夫倶楽部】

少し偏見的な言い方になってしまうが、女性はどこかのタイミングで、

自分の機嫌を取らなければ!

と自分の機嫌やメンタルと向き合う瞬間がある、と思う。

というのも生理があるといかんせんかなり定期的にホルモンが乱れて、感情のジェットコースターに巻き込まれる上、体調も整わない周期的絶不調があるのだ。

生理が始まった中学生のころとかは、きっと反抗期という生き物そのもののメンタルアタックもあいまって自分のメンタルを理解できなかったが、成長するにつれ“こ、これはそういうよくないタイミングだ・・・!なんとかせねば・・・!”と分かるようになってきた。自分の操作出来ないメンタルの駄目さを、自分で何とかして乗り越えねばと思うようになってきた。

 

仕事をしていて何となくのどに小骨がささったように同僚の言葉が引っかかったり、

見た映画が何となく自分の過去のいやな経験を彷彿とさせたり、

生理だけでなく“こ、これはとにかく私の何かがやばい・・!”というメンタルダメダメタイミングはそれとなく襲ってくる。

ところがどっこい、ただ年を重ねた私ではないのだ、こう見えてもこの私の“なんかやばい”について私は10年以上経験と研究を重ねているのだぞ!

そんな強気で自分を思い出し、性急にこの状態を脱する為あらゆる手を尽くすのだ。

ちなみに私の脱出方法は、

・大好きな「Shape of water」の劇伴を聞きながら小一時間号泣

・好きなラジオを聴きながら、アユーラの入浴剤を入れた風呂に入る

デスノート(と呼んでいるノート)にムズムズした瞬間について雄弁に書き記す

・部屋の掃除、皿洗い、風呂掃除、とにかく部屋をきれいにする

等々…私なりの研究結果がここに集約されているのである。

 

友人と話しているとそういう風に自分なりの脱出方法を極めている人間が一定数いることはわかっていたのだが、

この世の中で、意外とそうやってみんなやりくりしていたのか…とほっとさせられたのが漫画「大丈夫倶楽部」だった。

そんなことしてる暇があったら一秒でも早く寝た方が有意義では?そんな正論を大外刈りして、自分を何とかするためになんか“動く”ことを優先する、

そんな仲間がいたのだ!と大丈夫にさせられたのだ。

何より、さっきから何度も言っている“なにか形容しがたいけどなんかよくない!なんかやばい!”を「大丈夫じゃない感じですか?」というシンプルな言葉に置き換えられたのがホッとしたのだ。人間は言語化されると納得するとかいうが、まさにそれである。

そう、私も大丈夫じゃないんです。

 

この大丈夫になる為の努力をしているのは私だけじゃなかった…わかる、わかるぞー!のオンパレードの作品なのだ。

小さいぱーてぃーを開いてみるとか、カラースプレーとかのちょっと憧れのあるものを使ってみるとか。

主人公のもねが、小さな積み重ねで大丈夫じゃなくなってしまう様子も、日々大丈夫になる為にありとあらゆる手を尽くす姿もとってもわかる、しかもかわいい。もねがちょっとした工夫でウキウキしたもの作り出すことで、こんなにも大丈夫になれるんです!という姿にうなずきすぎてしまう。

それが幼い頃からというのもいい。一朝一夕でできたものではないのだ。

 

大丈夫になることを主軸においているので、それがわかる!は当たり前なのだが、

主人公にの周りには自分で大丈夫を作り出すことに主軸を置いていない人物もたくさん出てくる。

この作品の主題に乗っ取らない人物だけれど、“そういう人もいる”とその人の素敵さがにじみ出るシーンが多く、

この作品の経典に乗っていない人を否定しないそのやさしさも心地よいのだ。

そんないろんな登場人物が精神的に遠い距離にいるかと思いきや、細い糸でつながっていく様も面白い。

ただただ、大丈夫からの脱却を描くギャグで終わらせないやさしさが、この漫画の読み心地の良さだと思う。

 

芦川さんのわがままボディが可愛くてつい見入ってしまったり、

主人公もねの前髪がふわふわと動くのが可愛かったり、絵柄を見るだけでもどこかほっとしてしまう。これからもこの作品が自分の大丈夫脱却の経典として、存在していてほしい。