好きはきっと最高級

好きなことの話をざっくばらんにします。

ライブが好きだ

ライブが好きだ、とにかく好きなんだ。

人に自慢できる程の本数や、照明・会場設備にめちゃめちゃ詳しいわけじゃ無いんだが、とにかくライブが好きだ、楽しいんだ。


声優さんを推しと公言するくらいには、声フェチを自覚している。

割と女性には声フェチは多いと思うのだがどうなんだろうか。


これは別にオタク稼業に限ったことでなく、日常生活でもそうだ。

例えば、電車の車掌さん。今日の車掌さんめっちゃえぇ声やん、心の底まで響くわ(´・ω・`)と思うこともしばしばある。

そんな感覚で、めっちゃえぇ声の人に出会うと感動してしまう。


私の友人にめっちゃえぇ声の人がいて、私はもうそれは惚れ惚れした。

厳密に言うと、地声がいいと言うわけではなく、(いや地声もいいけど)何より歌声が良い。

椎名林檎を無理なく歌い上げる歌唱力や声帯の太さは言うまでもないのだが、椎名林檎に似ていて非なる友人自身のハスキーだけど重くとも軽くともとれる自由な声が、その声の芯がとても好きだ。

先日、その友達がコピバンをすると言うので小さなライブハウスを訪れた。そりゃまた小さな。

そりゃいくら声が良い、歌が上手いとはいえ、アマチュアのアマチュア、ただの趣味なのだから当たり前なのだけれど。普段、やれドームやれzeppやれホールと飛び回ってライブに行く身としては、小さくてちゃっちい設備と思ってしまうものなのだ。当たり前と理解しつつもだ。


スピーカーが数えられるほど、照明も片手で数えられるほど、お客さんも50人も入ればモッシュができそうな手狭さ。

そんな、小さな空間で始まった、声の良い友人のコピバンだった。


友人の出演時間はほんの20分程度だったろう。なのに、本当に楽しかった。楽しかった。

椎名林檎を中心に構成されて、最初は穏やかに。中盤は堂々と、最後は楽しく華やかに。

その流れの美しさに友人がどれだけ苦労したかが見えた気がした。


いつもライブに行く時はどうしても好きなアーティストに恍惚として、頭の中がスパーンとまっさらになる。

でも、今回はステージ上にいるのが友人で、あとで感想言わなきゃだとか妙に引いた目で参加したのだ、ライブに。


なのに、それでもなのに、頭の中が真っ白になるほど楽しいものだった。

ライブの楽しみっていうのは数あれど、結局音楽なのだ。

普段、マンションの一室や、街中の一軒家の一室では流せない爆音で音が流れる溢れる。

ベースとドラムの音が心臓に響く。

シンガーの歌声が素晴らしいバランスで周りの音に乗ってくる。

その、爪先から頭のてっぺんまで音で満たされる圧倒的異空間なところが良いのだと思う。


もう一つ大きな楽しみとして連帯感である。

コール&レスポンスだとか、歓声、クラップ、観客一人一人が同じようなアクションを取る。その輪の中に自分もいるのだ。

この空間の中にいる一人一人は自分と同じ時に同じ事を発したり動いたりしている、そういう体験って学校という共同作業しまくり団体を卒業してしまえばなかなかない気がする。その一体感である。

前にホンマでっか!?TVで、きちんと覚えてないのだが、そういった集団で連帯感を持つことは精神によい、みたいなことを言っていた。まんまライブ行ったら万事解決やないかいと思っていたのだ。

人生みんないろんな考えで、話してみればみんなちぐはぐ、なーんていう世の中で、このライブ会場にいる人は自分と同じ考えなんだ!と嘘でもそう感じてしまわれる体験なんだろうなって。

そりゃ安心するわ。


他にもいいところは山ほどあるけど、結局この二つのせいでわたしはいつもライブという存在に魅了されるんだと思う。

ライブは楽しい。