好きはきっと最高級

好きなことの話をざっくばらんにします。

金なら、ここにある

就職活動はクソだ。

貴方はどんな人間ですか?なにをしたいですか?貴方を動物に例えると?貴方は何ができますか?貴方を色に例えると?

と人生で一番、自分について考え、発言せねばならぬ。

自分に自信がない私には、クソとしか言いようがない。聞くなそんな事、20年以上生きてきた自分でもわからんのだ、と。


そんなストレスにさらされて。

そうだ、岐阜に行こう。

温泉に入りに行ってきました。


二泊三日、温泉と豪華なご飯でまったり。

幸い今はコロナの影響で旅館も安く、人通りも少なく、快適な旅ができそう。

友人のYちゃんと二人旅を計画しました。


宿は予約したけれど、現地支払い。

電車の乗車券はあらかじめ買っておいたし、

まぁお土産とか観光費にプラス数万円ぐらいかな。

比較的、お手頃価格だと思いながら、準備をしていました。


初日、電車に乗りいざ出発!

途中の駅でYちゃんと合流し、数時間で岐阜駅に到着。早いものです。

初日はまったり観光する予定だったので、キャリーバックをコインロッカーに置いていくことにしましょう。

百円玉あるかな…と鞄を探りました。

財布…。あれ、財布……。

さ、さいふ…?

Yちゃんが『ないん?とりあえず出しとくで?』と言って払っておいてくれました。

タッチパネル式の便利なコインロッカーをYちゃんが操作する間、私は財布を探していました。カバンに無い財布を。


いい話と悪い話があります。

いい話は、まず家にいる親に連絡したら、『財布部屋に落ちてるわ』と言われた事です。どこかで盗まれたとか、落としたとかじゃなかったんですね。よかった。


悪い話は、私は無一文だと言うことです。

無一文は嘘です。財布の中にクレジットカードも現金も全て入れていましたが、せいぜい持っていたイコカには408円だけ入っていました。


408円か………

  

Yちゃんは、おおらかな性格ではありませんが(恩人に失礼)、あまりのドジに一周回って許してくれました。許してくれてるのかしら。

とりあえず、Yちゃんの有り金と、Yちゃんの口座のお金と、Yちゃんのクレカでギリギリなんとかなる……のか???

と言うことを必死に計算しました。

Yちゃんごめんな…ほんまごめん、自分に呆れて涙すら出ない私は、とりあえずそう言いました。

まぁしゃーないわ!とりあえずご飯食べに行こう!安めな!と、明るい雰囲気を作り出すYちゃんに頭が上がりません。今日から帰るまで、彼女の財布を借りねばならぬ…すまん…


そう思いながら、お洒落めなカフェに行くことにしました。映えです。

歩きながら相談します。

さすがに有り金全部ATMから出してもきわいな、今働いてないからなんせ金がない。

  やんな……最悪親に土下座してでも(Skype?)送金してもらうかやな…アッちょっと待って今日祝日やん送金したとしていつくるんや……。

  積んだwwwせめてクレカさえあればなー何とでもなってんけどなー。

 ほんまそれな、これから靴にお金入れとくわ。

 大事すぎるわー言葉の重みがちゃうわ、それかpaypayとかクレカと連携させとくべきやわ〜。

 連携……?

 あ!!!!お母さんにクレカの番号送ってもらったら連携できんちゃん!?paypayでクレカの支払いできんちゃん!?

 

 え、ちょっとまって、私クレカの番号全部覚えてる!!!!!!裏表!!!

 え、なんで、きもいわ

 きもないわ、(現場)オタクの基礎教養やわ、クレカ番号の打ち込み速度で人生が変わるんやぞ!


金ならここにある!(こめかみを人差し指でトントン)


オタクの基礎教養なんて分母が大きい事を言いましたが、

とにかくグッドアイデアでした。またしてもサンキューYちゃん。


そこから、外のご飯屋さんはほぼpaypay支払い、晩酌用のお酒もコンビニでpaypay可。なんなら、宿代の支払いもできました。


ただ、カードからの引き落としでpaypayを使用しますと、24時間で2万円が使用限度額です。そこは注意かもしれません。

(なので、限度額より必要なときはLINE Payもフル利用しました)


バスなどの公共交通機関が支払えないのはかなりネックでしたが、Yちゃんがいて本当によかった……


もうお金は絶対忘れない、お金とチケットは忘れない、そう固く誓いました。

そして、住所、電話番号、クレジットカード番号は頭に入れること。

そう肝に銘じながら、今私は現金ゼロで帰路についています。


何も起きませんように。



独断と偏見のレディオ 前置き

独断と偏見で云々、この言葉を我が家では多用しすぎなのではないかという議論がなされました。
多分父の影響です。父がよく言うのです、家族で決めなければならない時、票が割れると
じゃあ俺の独断と偏見でこっちにする!
と言うのですよ。それで私も使っているのだと。あまり、日常的に使う言葉ではない気はするんですが、その影響か使用頻度が高い。

ただ、私がこの理論が好きという意味でも使います。
えぇえぇ、貴方の意見なんて求めておりませんとも、あくまでも私の独断の選択で、私の人生における偏見に満ちた言いぶんですとも!
というこの気楽さ。面倒なんて知るかこのやろう。私はこうだやいやい!
シンプルにわがままを言い換えられて便利だと思います。笑

そんでもって、私は独断と偏見の話を聞くのは割と好きです。いえ、かなり好きです。
例えば、オタクの好きが偏りすぎた言いぶんとか、自分の人生のハイライトからでた武勇伝とか。(こんなこと言ったら怒られそうですが)
だからこそ、こういう、ブログを読むのが好きだったり、Twitterで畑違い(こちらの界隈では沼違いと言った方が正しいかも知れない)の人をフォローしてみたり、それが楽しくてたまらないんですよねぇ。

その一環として、ラジオも大好きです。
パーソナリティが一人から多くて三、四人
それで数十分話すという、話の密度が濃くなる、パーソナルな部分に触れるからこそいいんです。独断と偏見に満ちた世界。
堪らなくって、最近のブームです。

ただ、YouTubeなどとは違い、基本的には一回限り、テレビに近い感覚です。
ふと面白い事があっても、来週聞いたら上書きされて忘れてしまいがちですね。
なので、何か思いついた事があればここにメモしようと思います。
どのラジオのことをかくか、そのラジオのいいところを書くか、悪いところを書くか、はたまたどうでもいいことを書くかは、独断と偏見で今から考えます。

推しの輝ける場所を奪った、お前だけは許さない

就活生の自分は、

よっしゃい今日は履歴書を書きまくっちゃうぜ☆

と思い、机に向かったものの、その日はずっとツイッターを眺めていました。

あまりに不穏だったもので。


『全国的なスポーツ、文化イベントについて、今後2週間は中止、延期するよう要請』

このニュースが流れてきたからです。


私は、今週末参加予定の舞台があったのです。

それに合わせ上京し、コラボカフェやらを満喫する予定を密に……それは密に計画していたのです………が


言うまでもなく、中止になりました。



行く予定だった舞台は

TOKYO MX開局25周年×青二プロダクション創立50周年Symphonic Drama 『火の鳥 〜黎明編〜』


それはもう楽しみにしていました。


まず、キャスト陣!

推しが出ているは言わずもがな、青二プロダクションというより声優界の大御所が揃い踏み!

若手の層も厚い!

そんな演技の質だけでなく、幅も楽しめる公演になるであろうことに心踊っていました。


次に、演目!

実はずいぶん昔、青二が声優プロダクションとして形になったころ、一度上演したことのある演目。

それを現代に持ってきたのです。

前回の公演は実際は見れていないので知るよしもありませんが、演出自体もその頃からは想像のつかないほど練りに練られ、かなり凝っていたのでしょう。


そして、場所!

みんな大好き、舞浜アンフィシアター

程よい距離感、そしてどの席からも高く感じられる傾斜と円形の舞台。しかも椅子はフッカフカ

本当に演劇・朗読に関しては、このホールが大好きで大好きで大好きです……



なのに!!!こんな!!!

楽しみ要素しか無かったのに!!!!!!!

中止になりました…………


誰も悪くないんです…

準備してくれた制作側、スタッフ陣、演者、ファン……

(なんなら、チケットは払い戻し可の上で、希望者には無観客上演のブルーレイと交換という、

この上ない神対応でした。

製作陣もかなりの痛手のはずなのに、丁寧な対応本当に感謝しかありません。

ありがとうございます。

そして、そんな丁寧な事務所に居てくれた推し、ありがとうございます。)


悪いのは、

コロナウイルス、おめーだ、おめーを俺はゆるさねぇ………!!!!!!!!



ハァァァァー

朝から、舞台が無いことを思い出しては 涙がツラツラ落ちます……

連番予定だったふぉろいーさん、会う予定だった友達………みんな侘しさしかなく……

いやでも本当に…ほんとうのことを言ってしまうと私の感情なんかよりな…


推しの!!!!!!!!!!!!

幸せを奪ってるんじゃない、この野郎!!!!!!!!



演じる場所、ここが好きでここにしか居れない

そこまでいう推しが、

最近キャリアが上がって後輩と仕事をすることの方がどんと増えた推しが、

自分よりキャリアがあってかつ同じ事務所という親しみ深い先輩方と、

存分に、存分に演りあえる最高の空間だったんです……


だったんだよ!コロナ!お前聞いてるか!?


事務所のお祝いという大きな舞台で、

宣伝画像は推しがど真ん中に抜かれてて、

すごいな推し、事務所の看板の一人として今立っているんだ、

そう思わされたんです。

本人も事務所に恩をいつも感じてらっしゃるから、緊張もあったろうけど、何より楽しみにしてただろうよ………


推し、今年は久しぶりのソロライブで、

前回より箱が大きくなるわ大阪でやるいうわ

ストレスと重圧がどんとのしかかっている推し。


その中で、大事にしていたであろう、この時間。

自分の本業であり、一番の魅せどころである

朗読に立ち向かっていた推し………


推し……どうか元気でいて、健康でいて、先輩と後輩と笑い合いながら、無観客朗読劇を遂行して。


神さま、願わくばコロナウイルスに鉄柱を。

私はお前をゆるさねぇ、少なくとも家にいるお前とまとわりつくお前に関しては徹底的にアルコール洗浄してやる。

お前を!!!!

絶対に!!!!!

許さない!!!!!!!!!!!



推しが存在して、尊厳を無くすほど泣いた

2次元の推しが出来ると、3次元で存在するという事が基本あり得ないものですから。

先日、推しが3次元に存在した、それだけで涙が止まらず。

なのに、それに加え。

推しの苦しみを目一杯味わって。


生きてるうちに出会うイベントで後にも先にもこんなに泣かないだろうというほど泣きました。


(日記に近くレポというより感情ダダ漏れ分ですすいません)


2019年5月11日 物語フェス 

〜10th Annivasary Story〜


私の推しは化物語はじめとした物語シリーズのいちヒロイン

羽川翼 です。

三つ編みの委員長です、巨乳です。


そんな羽川さんも地上波初登場から10年。

アニメ化して10年経ったそうです。


私自身がアニメにだだハマりするきっかけだったのが物語シリーズであり、

そのなかで出来た推しは、レジェンド推しといって間違いありません。

愛しても愛しきれないです。


10年を祝して、イベントをすると言われた時は、死ぬかと思いました。

えーーーーーーーーーー!!!!!!

イベントかよ!!!!!死のう!!!

まず、イベントを全然しないことで浸透してるアニメやぞ???去年の原作10周年もろくに何もなかった(そんなことはない)のに??

この内容がひと段落したタイミングで??

朗読???キャラソン??新規映像??

そもそも、神谷浩史さんのファンで、声を生で聴けるだけで鼻血ものなのに、

自分の好きな作品で、やってくれるの、羽川翼役の堀江由衣さんもきてくれるの?意味わからんやんか…幸せ……


そんな想いを抱きながら、当日を待ちました。

(厳密にいうと、待てなかったので推しにフラスタ送ったり色々してました。)


当日。

物語シリーズ界隈歴=オタ歴のため、界隈の方とは生まれた時からの仲。

そんな幼馴染の方々にお会いできるタイミングがあるなんて、出会い自体に感謝しながら。


物販に並び時間が近づくにつれ、

ほんとにイベントなんだ…終わったら何を糧に生きよう……

という喜びと悲しみに押しつぶされ、わっと言われたらそこで泣き出しそうでした。

情緒不安定野郎です。


開演前。

お隣の席のフォロワーさんと合流しました。

フォロワさんがひたぎの女なのでと

紫に染めて、バチバチに髪の毛キメてました。

すごい!とはしゃいでいたものの、

私も三つ編みで来ていたことに照れました。


とても良いとは言えぬ席に座り。

直前、耐えられず。

ちょっとハグしていいですか〜わーん

とここでもう既に泣く私。

あかん、あかんわもう。


開演。

滝のように流れる涙。


1.物販でマフラータオル買っといて良かった。(涙量)

2.やばいやばい、Op映像がエモい。

3.あれは書き下ろし?あれはあそこから引用かな〜。。。。


三つの思考が同時に動きながら、確実にオーバーヒートする私の脳。限界を常に迎えている涙腺。


映像が終わり、それぞれの登場人物を演じる声優さんの登場。


当たり前ではあるんですけれど、私は

声優さんの生朗読

を聞きに来ていた節があるのです。

でも、その場で起こっていたのは全く違って

アニメと同じ情景が実写で広がっていることでした。


実写版やん!!!!!

もちろん、舞台に上がっているのは、声優さん。

でも、限りなく寄せられた衣装と、

聞こえてくるキャラと同じリズムと声、

そして表情や身体の一挙一動が

まるでキャラ。

2.5の舞台をやる以上に実写に近いのでは?


まず、声優さんなのだから声が同じというのは当たり前として(これも十分凄い事なのですが)

リズム、これは今回のイベントの為に原作者西尾維新先生が朗読文を書き下ろして頂いたからというのも大きくあります。

そして、その西尾節の効いた文字をみれば、

そのキャラらしく演(よ)める声優さんらの10年の経験の積み重ね。

その尊さに、もう涙が、止まることを知りませんよ。


朗読というご褒美の後は、

キャラソンライブ…………


もうなんかこんなに幸せでいいんだろうか。


物語シリーズでは、OP曲はほぼ全てキャラソン

しかも、キャラの性格を盛り込んでいることはもちろん、そのシリーズのキャラの状況なども鑑みられた劇エモソングです。


それを…目の前で………本人が歌う……


生バンドに作曲者作詞者が含まれるという音楽面で何不自由ないうえ、

演出も金かけすぎ。。。

大丈夫かアニプレ!?

(話し出すと止まらないので詳細省略しますが、後に出演者の裏話いわく、演出、ステージ作りなど全てに金がアホほどかかっていて金銭的にもかなり豪華なものだったとのこと)


五感を使い切って楽しむってこういう事なんだろうな、そう思いながらキンブレを振りました。


ここで、私の推し羽川翼ちゃんについて再び話したい。

羽川翼と主人公は複雑な関係です。

(主人公と複雑な関係じゃないヒロインが物語シリーズにいるのか???)


その複雑な関係に、まるで終止符を打つかのようなセリフが、目の前で繰り広げられられることになりました。そんな朗読劇。


えっっっっっちょっと、この朗読の話ってこの作品の本筋とは関係ないスピンオフじゃないの???これじゃあ本編じゃない???


そう、突っ込みたくなる内容がただ続く。

物語シリーズを見たことない人に伝えるなら、

なんだろ…アンパンマンで、ロールパンナちゃんがメロンパンナちゃんに、ほんとは貴方が大好きだけどさようなら…って言う回をwowowのみで上映した感。

(正しいかも伝わったかもわからない)


何はともあれ、

羽川翼の"転機"が目の前で繰り広げられた。


たまらなかった。

耐えられなかった。


物語シリーズのなかで、羽川翼がどれだけもがき苦しんだのか、それはきっと主人公より視聴者が知っている。

そんな視聴者、ファンの前で繰り広げられる、彼女の顛末に、涙することしかできなかった。


私自身はこの作品に、彼女に恋して6年。

6年の中で、物理的距離として推しの一番近くにいる今、

彼女を慰めることも抱きしめることも神のように幸せを与えることもできない

自分がいて。

精神的距離が一番遠く感じました。


そのあと、彼女のキャラソンが歌われました。

彼女が生きるのに必要な困難全てを受け入れる歌です。

彼女のイメージカラーであり憎い点でもある、真っ白なドレス、

シンデレラにも見える真っ白なドレスを揺らしながら歌う姿は、何よりも美しかったです。


ここから、私の記憶はどんどんあやふやになります。

泣きすぎて!!!!笑笑

ずーっと泣いてた、ごくせんの亀梨くんより泣いてた、嗚咽が漏れるのを抑えて。ぐわんぐわん泣きながらキンブレを降ったのは初めてでした。


最後に、ヒロインの全員曲、メンバー紹介、エンドロール、カーテンコール、おきまりの形で幕を閉じていきます。


驚きだったのは、

一度も声優たちがキャラでない瞬間がなかったこと。

最後の最後まで。

『本日はお越しいただきありがとうございました〜!物語シリーズも10年なんてね〜俺らも老けたましたね〜cv神谷浩史

そんなキャストトークはなし。なし!?

幕が降りるまで、キャラのままの声優さんでいた。


これは、イベント自体

《物語フェス〜まくはりメッセ〜》

という、正当なるこのシリーズの続編であること。

あくまで、その舞台化であること。

それがこんな形で明文化されるだなんて。


そんな、物語の世界が抜けないまま、席を立つ事を促され、外に出ました。

一緒に来たフォロワさんがトイレに行かれたので、その間私は一人突っ立っていました。

多くの人が、興奮を抑えられず笑ったりちょっと泣いたり。風船と銀テがばらまかれたので、愛おしそうにそれを見ていたり。

……まぁ私は席が遠かったので取れませんでしたが。

そんな人々が私の目の前を何人も何十人も通り過ぎて行きました。


この世に、こんなに物語ファンがいたんだと、やっときちんと判りました。


私は今まで、周りに、リアルで、物語シリーズファンがいなかったものですから。

(仮にいてもアニメは見たけど原作は知らない、そういう子ばかりでネタバレしたくなくて、おしゃべりもあまりしてきませんでした笑笑)


みんな、五月の、よりによってめっちゃ長かったGW終わった後の!週末を空けて、円盤を買ってチケット戦争に勝って、朝から物販に並び…このイベントの為に金も時間も出してくれるファンがこんなにいたのか…と。


そんな、この作品が愛されていること自体に涙が止まらず。


そんでもって、何より推しの"羽川翼"がそこにいて、両足で立っていることに涙が止まらなくて。


今まで、絶対会えないはずなのに、なんだか勝手に会ったような気持ちになりました。

その上、

私たち、外から羽川翼の人生を見てきた人間たちの目の前で、羽川翼がまた傷つき、また一歩踏み出すところを見てしまった。

目撃者になってしまった。


このイベントは、発表時からイベントDVDの発売なしと銘打たれていました。

(後日、イベントの内容収録CD発売と発表されましたが。)

ということは、

この羽川翼の進んだ一歩を、この後物語シリーズに堕ちた人間や、今日来なかった方は知るよしもないのかと。


辛い。彼女はこんなに前に進んだのに。

でも同時に、その特別感に、誰もは知らない彼女に酔いしれたくなりました。


羽川翼の分岐点に立ち会ってしまった、彼女はもう振り返らないぞ、きっと。そう思えば思うほど、彼女の身を案じてしまうのです。

どうか幸せでいて、時に進まず休んでも誰も怒らないし、幸せでいてくれるだけでいいのに。

思えば思うほど泣けました…


鼻水と大粒の涙を、今朝買ったマフラータオルで拭きながら、嗚咽を漏らしながらトイレの前でひたすら泣いていました。

メイクは落ちてるだろうけど、推しに会った後だ知るかボケ、と。


途中で優しいお兄さんが、羽川翼の書いた風船と銀テをくれました。

ありがとうございます、ありがとうございますと言いながら、ボロボロ泣きました。

さぞ気持ち悪い人間に見えたことでしょう、この場を借りてお詫びしたい。それと、ありがとうございます。


イベントが終わって三ヶ月経って、

今思い出しても泣きそうになります。

推しがいることが、いるというか存在し生きていることで、こんなに泣けることがあるんだなと思いました。


2次元の推しは普段会えはしませんが。

そこに存在させようと沢山の方が努力して下さったこと。

それは、イベントを作り上げた関係者の方、そして10年間愛を持って積み上げてきて下さった方々、

そのみなさんのおかげで、私は羽川翼に会えました。羽川翼の分岐点に出会えました。

夢を現実にしてくれてありがとう。

もうこの人生で、こんなにイベントで泣くことは無いと思います。


お仕事してる姿が一番です。

今日も今日とて推しさんが素敵なのですが、

きっとどなたであっても、

お仕事を熱心にしてる瞬間というのは

ときめくものと思うのです。


私の推しさん、神谷浩史さんはお仕事は

声優

です。

声で音を再現する、とご本人は仰りますが、まさに的を得た言い回しだなぁとご本人を見ていると思います。。。

とはいえ最近、声優さんのお仕事は多岐に渡り、ラジオ、テレビはなんのその、アイドルやタレントと同じような仕事も多く行なっていますね。


そんな中でも、やはり声優という仕事の主軸は

声で音を再現すること!

まさしくお仕事されてる…プロってやば…そう思わされた今回のお仕事。


声優×怪談 (NHK 8/14.15)


二日間かけて、腕の立つ声優さんが怪談を朗読してくださるという良企画。

界隈はそれはもう沸き立っておりましたが、

本当に期待を裏切らない、いやむしろ凄すぎて期待を上回るひとときでした。


(私ごとですが、お化けとか怪談とか滅法だめなので、心的ダメージは大きかったですw)


神谷さんが朗読なさったのは

呪怨

菊花の約

の二篇。




伽倻子や俊雄といった登場人物は、日本人なら一度は見たろうといえる知名度呪怨


今回、一人で朗読なさるということは神谷さんが女役も…?とドキドキしていましたが、

いい…女役でした………


いやはや、厳密にいうと男性の声だな、という声ではあるのです。

が、しかし。地の文、他の男性役の声とは全く違う"雰囲気"をそこに纏わせるのがとてもお上手なのです。

何だか上から目線な言い回しになり大変恐縮ですが。


よく、山寺宏一さんのように様々な太さ高さの声、七色の声だなんて言いますが、そういう声質自体をコロリと変える声優さんもいらっしゃいます。

神谷さんはご自分でも、そういうことはできないと仰る時があります。

でも、こういった複数人を司る演技を見せられると、

そこに複数人いる、

そこに人が存在するように装い魅せることができる、

それだけの表現力を持った声優さんなのだと感動します。


人が変わればも勿論ですが、

セリフによってグッと顔や身体の筋肉を使われていたのも印象的です。


姿がカメラにとられていたので意識されていた分も少なからずあるやも知れませんが、

近い音にするため、身体を全て使おうとする姿が垣間見え、

ドキドキしていました。


大きなリアクションをした後、すぐに地の文に移るときの目線。

所詮声優は演技をするといっても、文字を見て読み上げることが主、と仰られていたこともありましたがその通りで、

演技をする中も常にその一歩先の情景を

この台本の文字から見出しているのだと感じました。




菊花の約はうえだゆうじさんと二人での朗読。


うえだゆうじさんは、神谷さんがとても尊敬している方と思いますし、

前バレとして、

神谷さんがうえださんとならもう一回よめばもっと良くなると思う、

と二回録りしたとのお話も。


もうそのエピソードからして、相当素敵なものが仕上がっているのだろうと早く聴きたくてたまりませんでした。


地の文から始まる音に思わずため息をつかざるおえませんでしたよ…

いやもう、綺麗か。(ツッコミが雑)

美人声と言いましょうか。いやもう、声が

日本画のタッチ、振り返り美人の形相。

地の文でそれなのに、セリフともなれば

切なさを孕んだ息を含み、それはそれは上等な絹のようでした。


〔すぐ、こういう比較をだすのよろしくないのは承知ですが、オタクなので許してください。

罪の褥も濡れる夜(BのL)というドラマCDのなかで冬貴という少年(〜老人)を神谷さんは演じてらっしゃいます。

設定自身が、女男問わず人を魅了する、というハードルにも関わらず、それを満たした色気と儚さしか無いような声が聞こえてくるのです。

なんだろう、聖水の上澄み液みたいな。

私のなかでは、この方の声の一番貴い部分はこの演技のようなものなのです……〕


本題に戻りますが、

そういう、神谷さんの為せる声、演技のなかでも、柔らかくて触れると傷つきそうなものを出して下さったことに感動でした。


うえださんが、一人で朗読されていたリングのおどろおどろしさはとても聴いてられるものでなかったのですが、笑

こちらの兄上の憂いを帯びた声と言ったら。

本当に同じ人か疑いたくなります、すぐ。


それに応じるように演技が盛り上がっているのが感じられて胸熱でした。


二人が、お互い見合わせることもせず、リズムだけでユニゾンを経たところなどは、2回目、というのが存分に効いているのかと思いました。

また、神谷さんがちらりちらりと目線をうえださんに寄せる時があり、それこそ人物が乗り移っているようだと感じました。


最後の兄上が消えていくシーンでは、

うえださんが音を抜くようにマイクからスッと

顔を背けるのに対し、

神谷さんは、食いつくように兄上ッ兄上ッと声を荒げる。

喉にかかるような声の粗い、荒げ方が大好物なのでとっても興奮しました。


朗読を楽しみつつ、五感すべてでこの情景が映し出されているのを楽しめました。

これからも、ゆったりと朗読を楽しめるような企画があれば嬉しいです。


20代は楽しいらしい

こんなこと言ったら今一緒に電車に乗っている人にフルボッコにされるんじゃないかと思いながら、通学する為に電車に乗っています。


いやなに、

人生今が一番楽しいんじゃないかなーって思ってるんです。


今大学に通いながら好きなことを勉強して、研究はうまくいかないことの方が多くて胃が痛いけれど、休みの日は趣味に打ち込んでアニメ見て映画見て、責任の薄いバイトとして時には働いて。

程よい生き甲斐と休息のある穏やかな日々がとても心地よいです。


だから、

あー働き出したら人生楽しいのかな、そりゃなんか家族持ったりなんか責任感のある仕事成し遂げたり、なんか楽しいのかな、いや、楽しいのかそれ?

そんな堂々めぐりをしています。


そんな堂々めぐりがどうでもよくなったのが先日のこと。


上坂すみれちゃんのお渡し会に行ってきました٩( ᐛ )و


とにかく顔がかわいいうえに、頭の回転がめちゃんこ早いのがすみれちゃんの凄さ。

いつもお渡し会での同志(すみれちゃんファン)とのやりとりを聞くのが楽しくてたまんないんです。


お渡し会というと、数秒で流されてしまうイメージがありますが、すみれちゃんは比較的長め。

ゆっくり話を聞いてくれるので、

CD買っただけで実質無料やのに…こんなええ目にあってもた…

と思っちゃいます。毎度。


先日の、CD『ボンッ♡キュッ♡ボンッ♡彼のもの』お渡し会では、お渡し前のトーク

すみれちゃんから話すことがない人は

過去の懺悔か好きなご飯の友を話しましょう

なんていう愉快な提案がありました。

こういうちょっとした気遣いもたまらないところです。


そんな提案を受けた私でしたが、そこには乗らずこんなことをお話ししてきました。


『明後日、誕生日で21になるんですけども、20終わると思うと憂鬱で……』


すみれちゃん

『何言ってるんです!?

私なんて今年27ですよ!!!!???』

『でもでも、まだまだ20代あと9年もありますから!20代もとっても楽しいですよ!大丈夫です!!!!』


推しの言葉とは本当に尊いものです…


…………いやめちゃくちゃ失礼なこと言ってしまって大変申し訳ない。

でも、その時の目かっぴらいたプチおこ顔もめちゃくちゃ可愛いですすいません。


推しの言葉とは本当に尊いものですよ。

大丈夫!って言って貰えただけでも、心強いものでしたが、何より

20代も!楽しいですから!

ってやっつけ仕事でも言ってくれて本当に嬉しかったんですよ。


推しが楽しいって言ってんだ、楽しく生きるしかねーな。

そんな単細胞な脳で悩みがどうにかなるのかよ、と馬鹿馬鹿しくなりながら。


でも、少なくとも私の周りには

楽しいと言ってくれるような年上が居なかったので

言ってくれるだけでどこか自分の気は晴れた気がします。無理にでも納得したかったんだと思います。


いい声と可愛さは世界を救うし、今日も推しに救われて20代を馬鹿馬鹿しく生きるとします。




誰よりも幸福な貴方へ


嫁なんて浅はかなものでも、恋なんて切ないものでも、推しなんてポピュラーな言葉で語るでもなく、ただただ羽川翼が好きです。


えぇ、ただ、推しが語りたいだけです。

もし興味を持たれたら、物語シリーズの原作本およびアニメの世界に触れて見てください。




化物語から始まった物語シリーズは、主人公"阿良々木暦"に対し、多くのヒロインが登場する、いわゆるハーレムものに近いように見える作品です。

しかし、話自体はそれぞれのヒロインがさまざまな形で阿良々木暦を慕い、その上で自らの足で立って歩く様を追っていきます。

阿良々木暦の成長より、ヒロインの成長に何度も泣かされるという、ある種群像劇の真骨頂かもしれません。



そのヒロインのなかの一人が羽川翼です。

『人間強度が下がるから友達はいらない』そう言い始めた阿良々木暦が初めて作った友達であり、阿良々木暦をこの物語に惹きこんだのが羽川翼です。

主人公を物語のスタート地点を置いたのは羽川翼、この時点で羽川翼はヒロインとしてこの物語に降臨している、そう言っても過言ではありません。


ところが、羽川翼は真のヒロインにはなれませんでした。

阿良々木暦の恋人に彼女に、

阿良々木暦から周りと比べて選びとられた"たった一人"のヒロインになれませんでした。



いや!!!そういう雰囲気やったやん!!



幾度となく思いましたが、長きに渡るあれこれの末、この二人はお互いが両想いでありながら、結ばれませんでした。結ばれなくたって幸せとお互いに思っています。


私はその矛盾にただただ惚れたのかもしれません。


頭脳明晰、容姿端麗、豊満なおっぱい。

理想のヒロインが持つものを持つ羽川翼


誰もが、阿良々木暦羽川翼を選ぶと考えていたのに、なぜ選ばないのかと言っていたのに。


博愛、不公平不義を嫌う。

それは、人間が最低限必要とする好き嫌いが一切無いほどの。

それを見聞きして、

阿良々木暦羽川翼のことを恩人・聖母と崇めましたが、一般人からすれば、私からすれは禍々しい以外の何でもありません。


自分が殴られても怒ることなく、暴力はいけないと諭す

食物は味付けがなくても十分に美味しいと本心で言う

自分を殺そうとした相手と平然と話す。

そんな人がいたら、貴方はただ、すごくいい人なんだな〜と思うだけでいれますか。

怖いでしょう。

何故平然とそれができるの、

何故自らの感情を棚に上げて"正しい"と思われることができるの?


その何故に対する答えあわせが、物語シリーズ猫物語白で行われていきます。

羽川翼はなぜ羽川翼たるのか。

そして、羽川翼はそんな真っ白な正しさを持ち続けるまま生きるのか。

そんな羽川翼が自らを問います。

ヒーロー阿良々木暦と"ヒロイン"羽川翼の恋にも節目を迎えます。



物語シリーズも今や超大作になりました。

原作本が26冊、うち17タイトルがアニメ化されました。今年はアニメ化して10周年にもなります。



長すぎる!!!今やおススメすることすら躊躇われるわ!!!


ファンもこう思います。笑

だけれど、その分一人一人の成長を丁寧に描いた作品なのです。


羽川翼の成長も、複雑に描かれています。

曲がってうねって複雑に。

成長した彼女は私からすれば形容しがたいほうに曲がっていると感じます。

彼女自身はその生き方で良くても、彼女自身にとって最上級の幸せを得られる生き方なのか。


推しはただただ幸せでいて欲しいのです。

私は成長し続ける彼女が、心の底から

幸せだ 

と言える日がいつか来るのを願って

今日とて物語シリーズを振り返っております。