1日目は、爆走、到着に至るまでの疲れで、ホテルに戻りシャワーを浴びると沈み込むよ うに寝てしまった。シャワースペースが狭いので、肘をゴンゴン当てながら体を洗った。 前回の海外旅行の反省に、身体洗い用のスポンジをもっていかなかったことがある。汗を かいた後体をしっかり洗えないというのはストレスだったようで、肌がめちゃくちゃあれ た。今回はCandoの風呂用タオルのおかげで安心のお風呂タイムだった。
2日目は、ジェノバを目指し、まずはセッラヴァッレアウトレットに行くのだ。 イタリアと言えば革の国、様々なハイブランドの生まれ故郷! アウトレットはさぞ華やかで、かつお手軽価格のはず! イタリアの有名なアウトレットと言えば、最大級ともいわれるフィレンツェ/ザ・モールだ が日程が合わず、こちらも本当は気になるところだった。
朝7時にはホテルを出て、Lampugnano駅に向かう。ここにある大きなバスステーションが 最初の目的地だ。ここからFLIXBUSというヨーロッパ各地をつないでいる長距離バスに乗 車する。チケットは各所で購入可能だが、アプリから購入すれば、座席も選べるし、電子 チケットもアプリを介して表示できるし便利だった。その日にアウトレットしか予定を入 れないならば、往復でかつミラノ中央駅発着のバスもあるのだが、今回はミラノ中央駅に 戻らず、そのままジェノバに向かいたかったこともあり、このバスを使うことにした。ち なみに、値段は飛行機のように直前になると上がることもあるようなので、早めの予約が お勧めだ。 バスステーションは本当に駅の改札出てすぐの場所だ。空港のように、バスの掲示板には 、どのバスが何番口に到着するかが書いてある。着いたときはもう出発まで20分前程度だ ったのだが、表示が無かったので、FLIXBUSのTシャツを着たスタッフと思しき人に「ま だ来やんのよね~??」と聞いたら、「姉ちゃん、これは今留まってるバスが出発せな来 やんわ、来たら声掛けたるからな!」と言ってくれたが、声はかからなかったし、自力で バスは見つけた。結局頼れるのは己の根性である。 バス自体は日本の長距離バスと変わらず、4列シート、トイレあり、運転手と別に警備の ようなスタッフが一緒に乗っていた。 バスにのって1時間程度でセッラヴァッレアウトレットには到着した。道行はなだらかで 、おそらくここの国道のようなものを進む。道路の両サイドは芝生が続き、時折ウマなど 飼育されている動物を見かけた。
アウトレットオープンの10時に合わせ、バス停への到着は9時半のバスに乗っていたが 、着いた頃には早々とお店は営業を始めていた。お客もまだまばらなので、入ってええん かな?ときょろきょろしてしまうが、入ると気さくに挨拶してくれるの。 人気どころのPRADA Longchamp TODsなどを見て回った。確かに、日本のアウトレッ トにない商品や、50%オフ近い店もあったが、海外であるが故なのか、派手な色味が多い と感じなかなか買うまでに至らなかった。11時くらいになると、人がみるみる増えてきて びっくりした。次はGUCCIに行こうと思ったら、すでに15名程度の列ができていた。朝早 く行って、行きたいところは早めに行っておくのが正解だろう。 セッラヴァッレのいいところは、ミラノから1時間程度で行けるところ、広さがちょうど いいので半日でも楽しめるところ、モンクレールがあるところ、あたりかと思う。品揃え や店舗数を重視するなら、ザ・モールの方が良いかもしれない。ラコステ、ポロなどの比較的手に入りやすいアウトレットも楽しかったし、キッチンコーナーでストウブが60%オ フ近くになっており重量制限さえなければ買っていた。さすがに輸送中に割れるかな。
お昼ごはんは、マクドナルドへ!海外旅行に行くと、マクドナルドを食べることがもはや 楽しみになっている。アメリカの時は慣れない英語でコーラを進められるのを断るのに戸 惑ったが、今はタッチパネルで注文するのが主流になっていてそんな会話はない。
イタリアのマクドには必ずと言っていいほどマックカフェが併設されていて、ここでもエ スプレッソがたしなめるようになっているのはさすがだなと思う。マックカフェの品数も 多く、スイーツも美味しそうだった。ただ、どこでもなのだが、コーヒー=ホットのエス プレッソが当たり前の世界なので、アイスのコーヒーを見つけられずいつまでたっても苦 労する。 私はなにやら期間限定のバーガーセットにしたのだが、サイドメニューにサラダを選んだ ところ、ドレッシングを選べと3種のオリーブオイルがでてきた。おそらく、エクストラ バージン、普通の、バルサミコ酢入り、である。こんなところでイタリアらしさがひょっ こりすると思わずびっくりした。 ドリンクは水にしたが、ペットボトルがまるまる1本もらえるのは旅行者としては助かる 。ファストフード店でも砂糖や添加物がガンガン入った飲み物以外の選択肢が多いところ もイタリアの好きなところだった。 サラダは日本の2倍くらいの大きさでボリューミー!ルッコラやトマトが入っていて美味 しいし、ドレッシングは小さな小瓶で出てくるわでびっくりだった。バーガーは自分の顔 くらい大きく、なんだかグリッシーニ(イタリア発祥のスティック状の乾燥パン)までつ いていた。満足感が高い。
膨れたお腹もそのまま、ジェノバ行きのバスに乗り込む。バスの停留場所は何個かあるが 、FLIXBUSは基本同じところに留まるようだった。この、セッラヴァッレージェノバ間が とんでも道であった。体感時速70キロ越えで、山道をドサドサぐねぐねとおりぬけていく 。トンネル多いなーと思ったら、とんでもない渓谷を渡る橋に差し掛かったり、かなりの アドベンチャー。もし向かいから車が来たらスピード落として寄せるんだろうか、という か落とせるんだろうか、そもそもすれ違えるのかという不安の元、バスは進む。